Exif PrintとPIMの確執
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 05:46 UTC 版)
「ピクサス」の記事における「Exif PrintとPIMの確執」の解説
2001年春モデルにエプソンが先行して、プリンターにてデジタルカメラの色情報を取り扱うPIM(PrintImageMatching)を搭載する。これにより、デジタルカメラのフォーマットにてエプソンのクローズド規格がデファクトスタンダード(事実上の標準)になることを怖れたキヤノンは、デジタルカメラ側から新たな規格Exifのバージョンアップを各社に呼びかけている。 この規格立案にエプソンも応じており、賛同企業として名を連ねていた時期もあったが、その先に発表になるPIM IIは次世代Exifに吸収された形で発表される直前に御破算になっている。結果、2003年春にPIM IIを発表。時を同じくしてExif 2.2(愛称)を発表している。 エプソン側が提案するデジタルカメラ画像を記録する規格と、Exif 2.2が提供する規格には本質的に違いがあり、エプソン側はプリンタ側からの視点が多く盛り込まれており、色指定などプリンタに左右されない色表現、sRGBに束縛されない色空間などが多数あった。一方、Exif 2.2はデジタルカメラ産業が中心となっている規格で、タグ(記録情報)の種類など、エプソンが望んだものの多くが削除され、プリンタ側の自由度が大幅に増している。 なお、Exif 2.2自体はエプソンも対応しており、規格争いについてはエプソン側の事実上の撤退により、現在ではExif 2.2が標準的に使われている。また、現在ではバージョンがアップされており、記録メディアにおける保存場所やファイル指定、色空間の追加(AdobeRGB)など、時代にあった拡張がおこなわれている。
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