ErrObject.LastDllError プロパティ

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

ErrObject.LastDllError プロパティ

ダイナミック リンク ライブラリ (DLL) の呼び出しによって生成されたシステム エラー コードを返します。読み取り専用。

名前空間: Microsoft.VisualBasic
アセンブリ: Microsoft.VisualBasic (microsoft.visualbasic.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public ReadOnly Property
 LastDllError As Integer

Visual Basic (使用法)

Dim instance As ErrObject
Dim value As Integer

value = instance.LastDllError

C#

public int LastDllError { get;
 }

C++

public:
property int LastDllError {
    int get ();
}

J#

/** @property */
public int get_LastDllError ()

JScript

public function get LastDllError
 () : int

プロパティ値
ダイナミック リンク ライブラリ (DLL) の呼び出しによって生成されたシステム エラー コードを返します。読み取り専用。

解説

詳細については、Visual Basic のトピック「LastDllError プロパティ (Err オブジェクト)」を参照してください。

LastDllError プロパティは、Visual Basic コードから実行された DLL 呼び出しにのみ適用されます。そのような呼び出しが実行された場合、通常は、呼び出された関数が成功または失敗を示すコードを返し、LastDllError プロパティに値が設定されます。成功または失敗を示す戻り値の識別の詳細については、DLL の関数のドキュメントを参照してください。失敗を表すコードが返されると、Visual Basic アプリケーションはすぐに LastDllError プロパティを確認します。LastDllError プロパティが設定されている場合、例外は発生しません。

メモ
LastDllError プロパティには、アンマネージ コード アクセス許可が必要です。ただし、部分的に信頼されている状況でこの許可を使用すると、プログラムの実行に影響を及ぼす場合があります。詳細については、SecurityPermission、コード アクセス許可 の各トピックを参照してください。

使用例

Windows API で関数を呼び出した後で LastDllError プロパティを使用する方法を次の例に示します。PrintWindowCoordinates プロシージャは、ウィンドウのハンドルを受け取り、GetWindowRect 関数を呼び出します。GetWindowRect は、ウィンドウを構成する矩形の幅と同じ長さのデータを RECT データ構造体に格納します。無効なハンドルを渡すと、エラーが発生します。このエラー番号は LastDllError プロパティで使用できます。

Visual Basic

  Declare Function GetWindowRect Lib
 "user32" _
  (ByVal hwnd As Integer,
 ByRef lpRect As RECT) As
 Integer
<br /><span space="preserve">...</span><br
 />
  Public Structure RECT
      Public Left As Integer
      Public Top As Integer
      Public Right As Integer
      Public Bottom As Integer
  End Structure
<br /><span space="preserve">...</span><br
 />
  Const ERROR_INVALID_WINDOW_HANDLE As Long
 = 1400
  Const ERROR_INVALID_WINDOW_HANDLE_DESCR As
 String = _
  "Invalid window handle."

Visual Basic

Private Sub PrintWindowCoordinates(ByVal
 hwnd As Integer)
' Prints left, right, top, and bottom positions
' of a window in pixels.

  Dim rectWindow As RECT

  ' Pass in window handle and empty the data structure.
  ' If function returns 0, an error occurred.
  If GetWindowRect(hwnd, rectWindow) = 0 Then
      ' Check LastDllError and display a dialog box if the error
      ' occurred because an invalid handle was passed.
      If Err.LastDllError = ERROR_INVALID_WINDOW_HANDLE Then
          MsgBox(ERROR_INVALID_WINDOW_HANDLE_DESCR, Title:="Error!")
      End If
  Else
      Debug.Print(rectWindow.Bottom)
      Debug.Print(rectWindow.Left)
      Debug.Print(rectWindow.Right)
      Debug.Print(rectWindow.Top)
  End If
End Sub

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows CE, Windows Millennium Edition, Windows Mobile for Pocket PC, Windows Mobile for Smartphone, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0、1.1、1.0
.NET Compact Framework
サポート対象 : 2.0、1.0

参照

関連項目
ErrObject クラス
ErrObject メンバ
Microsoft.VisualBasic 名前空間
その他の技術情報
LastDllError プロパティ (Err オブジェクト)
Err オブジェクト (Visual Basic)
Declare ステートメント
Description プロパティ (Err オブジェクト)
ErrorToString 関数
HelpContext プロパティ (Err オブジェクト)
HelpFile プロパティ (Err オブジェクト)
Number プロパティ (Err オブジェクト)
Source プロパティ (Err オブジェクト)