イー‐ティー‐シー【ETC】
自動料金収受システム(ETC)
有料道路の出入り口で、料金所と車両の間の双方向無線通信により、停車することなくキャッシュレスで支払い手続きを行うシステムをいう。その構成要素として、料金所に設置される路側アンテナと車両に搭載される車載機、決済情報を保持するETC(IC)カードおよび決済システムなどがある。ETCの核となる通信技術としては、5.8GHz帯無線信号によるDSRC(狭域無線)を用いている。通行時、車載機にクレジット会社との契約情報などを記録したETCカード(専用ICカード)をあらかじめ乗車時に挿入しておき、ETC専用ゲートを通行すれば、通行料金などの情報が路側のコンピュータシステムとETCカードの双方に記録され、あとで決済される。この結果、料金所の処理能力は約2~4倍となり、慢性的な渋滞の解消のほか、利用者の利便性向上、道路管理費の節減、料金所周辺の大気汚染や騒音の軽減が期待され、まず2002年末までに全国約759箇所の料金所に設置された。
ETC
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