Duke Ping of Jinとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Duke Ping of Jinの意味・解説 

平公 (晋)

(Duke Ping of Jin から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/02 14:59 UTC 版)

Jump to navigation Jump to search
平公 姫彪
公(周制における爵位は侯)
王朝
在位期間 紀元前558年 - 紀元前532年
都城
姓・諱 姫彪
諡号 平公(荘平公[1]
没年 紀元前532年
悼公
后妃 少姜(少斉)

平公(へいこう、? - 紀元前532年)は、中国春秋時代の君主(在位:紀元前557年 - 紀元前532年)。。幼くして君主となったが、羊舌肸(叔向)などの賢臣の補佐を得て晋の覇権を維持し、大過なくこの世を去った。

晋の悼公の子として生まれた[2]紀元前558年11月、悼公が死去すると、平公が後を嗣いで晋公として即位した[3]紀元前557年荀偃(中行偃)を将として晋軍をに侵攻させ、湛阪の戦いで勝利した[4]

紀元前555年、平公はと争い霊公を破って臨淄まで攻め込んだ[5]。翌紀元前554年、帰国の途上で正卿の荀偃が死去した[6]

欒盈(欒懐子)を追放して六卿の力を弱めようとしたが、欒盈はのちに亡命先から帰国して叛乱を起こした。欒盈の軍は瞬く間に首都・に侵入し、平公は自殺しようとしたが士鞅(范献子)にとめられた。のちに叛乱軍は正卿の士匄(范宣子、士鞅の父)によって鎮圧され、欒氏の宗族は滅ぼされた。

紀元前548年、士匄の死後、趙武が正卿になった[7]。趙武は賢臣・羊舌肸の献言をよく聞き入れ、徳義をもって国を治めたので晋は栄えた。次の正卿の韓起の代になってもそれは同じであった。

紀元前546年において「弭兵の会中国語版」を主催し、初めて南方の大国・楚との和議がなった[8]あと、紀元前544年から聖人として名高い季札が晋にやってきた[2]。季札は「晋の政権はこの三家()に帰するでしょう」と予言した。

羊舌肸がの使者[9]の接待役を命じる際に、子朱と争った。平公はこれを聞いて「晋は盛んになるだろうか。臣下の争うところは重大である」と(それだけ国事に真剣になってくれているのだ、と判断して)言うと、側に控えていた師曠は「公室はおそらく衰微するでしょう。臣下が徳ではなく力で競争しています」と言った[10]

紀元前532年7月戊子、平公は死去し[11]、子の昭公が後を嗣いだ[2]

脚注

  1. ^ 清華簡』「繋年」17章、18章
  2. ^ a b c 『史記』晋世家
  3. ^ 春秋左氏伝』襄公15年
  4. ^ 『春秋左氏伝』襄公16年
  5. ^ 『春秋左氏伝』襄公18年
  6. ^ 『春秋左氏伝』襄公19年
  7. ^ 『春秋左氏伝』襄公25年
  8. ^ 『春秋左氏伝』襄公27年
  9. ^ 『史記』晋世家には紀元前539年に斉の晏嬰が来た際、これと似た会話がなされている。
  10. ^ 『春秋左氏伝』昭公8年(紀元前534年)には、平公が「石がものを言ったのはなぜか?」と問う同様の会話がある。
  11. ^ 『春秋左氏伝』昭公10年

参考文献


「Duke Ping of Jin」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

Duke Ping of Jinのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Duke Ping of Jinのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの平公 (晋) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS