DSRC
読み方:ディーエスアールシー
別名:狭域通信
DSRCとは、無線通信方式の一種で、高度道路交通システム(ITS)で採用されている、狭い範囲での双方向通信を目的とした通信方式のことである。
DSRCの通信方式は5.8GHz帯を使用しており、数メートルから数十メートルの範囲内で電波信号の双方向通信を行うことができる。高速道路の自動料金収受システム(ETC)としては日本や欧米でも実際に利用されており、その他にも、駐車場やドライブスルーのような各種サービスへ応用することが可能であるとされる。
なお、DSRCによるETCシステムは、日本や欧州、米国の各地域で互換性は保たれていない。
参照リンク
ETC技術の概要と関連技術の活用に関する提案等(4) - 国土交通省
狭域通信(DSRC)
専用狭域通信の意で、狭い範囲を対象とした路車開通信に用いられる方式。現在、光を用いる方式と電波を用いる方式が開発されており、VICS、ETCなどでは道路上に設置された路上機と車載機との間で、走行中に通信可能な範囲は一般に数メートルから数百メートルに限られている。ETCでは車載機と路側機の間で情報を授受する方式として、双方向通信の5.8GHz帯のアクティブ方式を採用した。この方式は、送信器を車載機に内蔵しないパッシブ方式に比べて、高速かつ大量の情報授受に優れており、多様なITSサービスでの活用が可能である。このため、上記のほか運行管理や料金決済システムなどさまざまなサービスが検討されており、多様なITSサービスを統合的に実現するスマートウェイにとって有望な通信方式とされている。このため、今後増大するさまざまなITSアプリケーションで利用できる互換性と高い信頼性の確保や、他の通信手段とのベストミックスの手段確立や標準化化が不可欠となっている。
DSRC
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