Common Hardware Reference Platformとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > コンピュータ > IT用語辞典 > Common Hardware Reference Platformの意味・解説 

CHRP

フルスペル:Common Hardware Reference Platform
読み方チャープ

CHRPとは、1995年AppleIBMMotorolaの3社によって共同策定された、PowerPCマイクロプロセッサ用いパーソナルコンピュータ向けのプラットフォームである。後に「PPCP」へと改称されている。

CHRPは、当時CPU市場大きな市場シェア獲得していたIntel対しPowerPC陣営互換機増やすために開発進められ規格である。1994年IBM発表したPReP」と呼ばれる仕様ベースにしている。当初WindowsWindows NT)をはじめ、Mac OS、OS/2、Solarisといった、多くOS対応する予定開発進められた。いわゆるMacintosh互換機はCHRPが採用されている。

1997年Apple互換機メーカーへのMac OS供給中止し、CHRPをサポートしない方針転換他のOSも、後にOS側でのCHRPのサポート中止している。

パソコンのほかの用語一覧
Macintosh:  新しいMacBook  Carbon  Cocoa  CHRP  EarPods  爆弾マーク  Intel Mac

CHRP

(Common Hardware Reference Platform から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/30 08:09 UTC 版)

CHRP(ちゃーぷ、: Common Hardware Reference Platform)は、1995年IBMApple Computerにより発表された、PowerPCベースのコンピュータシステムのための標準システムアーキテクチャである。単にHRP(Hardware Reference Platform)とも呼ばれた。

概要

CHRPは、前身のPRePと同様に、色々なオペレーティングシステムが稼働する、業界での1つの標準的なハードウェア基盤をコンセプトとして設計されていた。PReP同様に、インテルによるCPU市場の独占状態を、PC/AT互換機市場の成功と同じオープン路線(仕様公開と標準化による互換機推進)により、打破する狙いがあった。

PRePとの相違点として、Power Macintosh の要素を取り込んだため、その時点で既に移植された4つのオペレーティングシステム(Windows NTOS/2SolarisAIX)に加え、更にMac OSNetwareの稼働も予定していた。またCHRPはOpen Firmwareを採用した。

しかしその後、Appleの方針変更(1997年の互換機メーカーへのMac OSライセンス提供の停止と、以後の独自路線)により、CHRPへのMac OSの提供は中止された。更にOS/2やNetwareのPowerPC版は本格出荷されず、Windows NTやSolarisのPowerPCサポートも停止された。

CHRPは普及しなかったが、IBMのRS/6000シリーズでは現在のPower Systemsに至るまで一貫して使用され、オペレーティングシステムにはAIXおよびLinuxが使われている。

なおPower Macintoshは、CHRP/PRePを部分的にベースにしている。

2006年にはPOWER/PowerPCの普及団体であるPower.orgが、Linuxオペレーティングシステムをベースにした PAPR(Power Architecture Platform Reference)を発表している。

→ 詳細は Common Hardware Reference Platform (英語)を参照

主なCHRPマシン

なお、Macintosh互換機 (1995~1998頃 Appleのライセンスを受けて発売されたMacintosh互換機)は、Open FirmwareやNewWorld ROMを搭載しておらず、CHRPマシンではない。

参照

外部リンク

関連項目


「Common Hardware Reference Platform」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Common Hardware Reference Platform」の関連用語

Common Hardware Reference Platformのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Common Hardware Reference Platformのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2024 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリの【CHRP】の記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのCHRP (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS