CO2削減高効率省エネ型給湯器(エコジョーズ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 20:01 UTC 版)
「ガス機器」の記事における「CO2削減高効率省エネ型給湯器(エコジョーズ)」の解説
従来のガス給湯器は内部でガスを燃焼させて水と熱交換させた後も、200℃前後の高温の排気を出していた。この排熱をあらかじめ給水と熱交換させることで給湯器全体の熱効率を高めたものを高効率給湯器といい、ガスを燃料としたものはエコジョーズという愛称で呼ばれる。エコジョーズの熱効率は95%くらいである。ちなみに石油を燃料として同様の仕組みを持った機器は、エコフィールの愛称で呼ばれる。 理論上ガスは、燃焼後大部分が二酸化炭素と水になるが、この排気と冷水を熱交換させることで排気の潜熱が奪われ、結果として凝縮水を生じる。この凝縮水は排気中の他の燃焼生成物と結合し酸性のドレンとなるため、高効率給湯器の設置に際しては、燃料の種類に関らず中和装置とドレン用の排水配管の施工が必須となる。このため集合住宅等では、ドレンの排水配管の敷設ができないためにエコジョーズを設置することができなかった。しかしながら一部の風呂給湯器のエコジョーズでは、浴槽の排水後に中和したドレン水を追い焚き配管に流すことで排出させる機能を持たせることで、ドレンの排水が困難な設置箇所へも設置できるものが開発されている。給湯器が高効率となることで燃料消費量が少なくなるため、二酸化炭素の排出量が減り、燃料費も減るというメリットがある。
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