CG文化とティーポット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 00:15 UTC 版)
「ユタ・ティーポット」の記事における「CG文化とティーポット」の解説
このポットのモデルがあまりに広く使われたため、CGに携わる者の間では一種の「内輪ネタ」的なジョークの題材としても用いられる。たとえば、3Dアニメーション映画『トイ・ストーリー』では、短いお茶会のシーンにユタ・ティーポットが見られる。また、MicrosoftのWindowsに附属したスクリーンセーバーの「パイプ」では、継ぎ目にティーポットがまぎれているのを見ることができる。ピクサー社は、擬人化されたティーポットのキャラクター「ウォーキング・ティーポット」を、レンダリングソフト RenderMan のマスコットとしており、ぜんまい式で自走可能なウォーキング・ティーポットのモデルが、2003年以来毎年趣向を変えて限定生産されている。 1987年、Jim Arvo と David Kirk は、レイトレーシングに関する論文 "Fast Ray Tracing by Ray Classification" をSIGGRAPH に発表した。その付図8として掲げられた「プラトンの立体」と題された画像には、6つの石柱が描かれ、その上に5つの正多面体(正四面体、正六面体、正八面体、正十二面体、正二十面体)と、件のティーポットが乗せられている。この図のティーポットはTeapotahedron(正ティーポット体)と呼ばれ、画像はいくつかの本や学術雑誌の表紙を飾った。 ジム・ブリンがこの件について、IEEE CG&A 誌 1987年11月号のコラムにジョークとして「6番めの正多面体が発見された」と書いたところ、CGに関する雑学的知識のなかった数学者から当惑の手紙が編集部に送られてきたという。体積(縮小前(後述))は、ほぼ42だという。また、ジム・ブリンは、制作に携わった数学教育用ビデオシリーズ "Project Mathematics!" の中の一作(1988年制作の "The Theorem of Pythagoras")で、ピタゴラスの定理をユニークな方法で説明した。直角三角形のそれぞれの辺に2Dのティーポットを置いたとき、斜辺のティーポットの面積は他の二辺のティーポットの面積を足し合わせたものに等しいというのである。
※この「CG文化とティーポット」の解説は、「ユタ・ティーポット」の解説の一部です。
「CG文化とティーポット」を含む「ユタ・ティーポット」の記事については、「ユタ・ティーポット」の概要を参照ください。
- CG文化とティーポットのページへのリンク