ワルクールの戦い
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 10:25 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ワルクールの戦い | |
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戦争:大同盟戦争 | |
年月日:1689年8月25日 | |
場所:ベルギー、ワロン地域ナミュール州フィリップヴィル行政区ワルクール | |
結果:オランダ・イングランド同盟軍の勝利 | |
交戦勢力 | |
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指導者・指揮官 | |
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戦力 | |
35,000人 | 24,000人 |
損害 | |
死者・負傷者100人 - 300人 | 死者・負傷者600人 - 2000人 |
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ワルクールの戦い(英語: Battle of Walcourt)は、大同盟戦争における戦闘の1つで、1689年8月25日に現在のベルギー・ワロン地域ナミュール州フィリップヴィル行政区の都市ワルクールでオランダ・イングランド同盟軍とフランス軍が衝突した。
経過
フランスに対抗するアウクスブルク同盟のメンバーであるイングランド王兼オランダ総督ウィリアム3世はフランス王ルイ14世の画策でアイルランドに上陸したジャコバイトへの対応に追われていたため(ウィリアマイト戦争)、ヨーロッパ大陸で神聖ローマ帝国・スペイン領ネーデルラントへ侵略したフランス軍には現地の帝国諸侯とオランダ軍が迎え撃つことになった。
ネーデルラントでは開始した1688年に本格的な戦闘は無かったが、1689年にイングランドからマールバラ伯ジョン・チャーチル率いる援軍がオランダ軍と合流すると、オランダ軍司令官のヴァルデック侯ゲオルク・フリードリヒはフランス軍攻撃に動いた。イングランド軍の装備の質・士気の低さを見かねたマールバラ伯が訓練を徹底させたため行軍開始は6月にずれこんだが、オランダ・イングランド同盟軍は2ヶ月をかけて行軍、8月24日にサンブル川を渡りワルクールに到着、フランス軍も近くで駐屯して迎撃を図った。
翌25日、食糧徴発でワルクールから南の田園地帯に送り出された同盟軍のホッジス大佐の連隊が収穫を始めた。これを見たフランス軍司令官のユミエール公ルイ・ド・クルヴァンは直ちに連隊に襲い掛かり、同盟軍も戦闘準備に取り掛かった。だが、ホッジスは後退しながらも2時間に渡り抵抗、フランス軍を簡単に寄せ付けず撤退を援護、11時にマールバラ伯はホッジスにワルクール北東の陣地に戻るよう命令、ホッジスは無事に陣へ帰り着いた。
緒戦の攻撃に失敗したユミエールはワルクールの攻撃に向かったが、ワルクールが西から北にかけて川に覆われていたため包囲場所が狭く、銃撃戦でフランス軍は多数の死傷者を出した。ユミエールは意地になって攻撃を続けたが、18時になりフランス軍の疲労がたまると郊外の同盟軍がフランス軍を襲撃、左からマールバラ伯、右からオランダの将軍スランゲンベルグ卿が迂回してフランス軍に突撃した。フランス軍は混乱したが騎兵隊長ヴィラールが撤退を援護したためユミエールは戦場から離脱、フランス軍も戦場から撤退した。同盟軍の損害は100人から300人、フランス軍の損害は600人から2000人であった。
ネーデルラント戦線は戦後も進展が見られなかったが、ウィリアム3世はマールバラ伯の働きを称賛してイングランド軍総司令官に任命した。一方、フランス軍司令官はユミエールからリュクサンブール公フランソワ・アンリ・ド・モンモランシーに交代、1690年にネーデルラント戦線に到着したリュクサンブールはヴァルデックを牽制しながら行軍、両軍はサンブル川北岸で衝突した(フルーリュスの戦い)。
参考文献
「Battle of Walcourt」の例文・使い方・用例・文例
- 米国のメキシコとメキシコ系のアメリカの共同体で1862年にプエブラのBattleのフランス人に対するメキシコの勝利を記念するのが観測される5月5日
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- は of の誤植です.
- を off と誤植する.
- あいまい母音 《about, sofa などの /ə/》.
- 副詞的小詞 《on, in, out, over, off など》.
- 迂言的属格 《語尾変化によらず前置詞によって示す属格; たとえば Caesar's の代わりの of Caesar など》.
- çon of garlic [humor]. それにはガーリック[ユーモア]がちょっぴり必要だ.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Committee of Ways and Means 歳入委員会.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- (違法罪―a sin of commission―に対する)怠惰罪
- 『each』、『every』、『either』、『neither』、『none』が分配的、つまり集団の中の1つのものを指すのに対し、『which of the men』の『which』は分離的である
- 『hot off the press(最新情報)』は『hot(最新の)』の拡張感覚を示している
- 『Each made a list of the books that had influenced him』における制限節は、リストに載った本を制限節で定義された特定の本だけに制限する
- 臨床的鬱病を治療するのに用いられる三環系抗鬱薬(商品名ImavateとTofranil)
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