BMCA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/31 04:38 UTC 版)
「Precision Time Protocol」の記事における「BMCA」の解説
best master clock algorithm(BMCA)は、最適な候補クロックの分散選択を実行するアルゴリズムであり、次のクロック特性に基づく。 識別子 - 個々のクロックにユニークに設定された数値識別子。通常、デバイスのMACアドレスに基づいて設定される。 品質 - データフィールドstratumを知っているのはV1(IEEE 1588-2002)だけであるが、IEEE 1588のどちらのバージョンでも、予想されるタイミング偏差、クロックの実装に用いられている技術、クロック階層(clock stratum)スキーマにおける位置に基づいてクロック品質を定量化する。PTP V2(IEEE 1588-2008)では、データフィールドclockAccuracy, clockClassを使用して、クロックの全体的な品質を定義する。 優先度 – PTPドメインのグランドマスターを選択するためにBMCAによって使用される、管理上割り当てられた優先順位のヒント。IEEE 1588-2002では、優先順位を示すために単一のブール変数を使用する。IEEE 1588-2008では、2つの8ビット優先度フィールドがある。 分散 - PTPの基準に対するパフォーマンスの観察に基づいた、クロックの安定性の見積もり。 IEEE 1588-2008は、以下に示す特性を基づく階層選択アルゴリズムを使用する。特性の優先度は、上から順である:Figure 27。 優先度1 - ユーザーは各クロックに優先順位を固定的に割り当てることができる。数値が小さいほど優先順位が高くなる。 クラス - 各クロックは特定のクラスのメンバーであり、各クラスは独自の優先順位を取得する。 正確さ - クロックとUTCの間の精度(ナノ秒(ns)単位) 分散 - クロックのばらつき 優先度2 - 他の基準では決定できなかった場合に使用する、最終定義の優先順位。数値が小さいほど優先順位が高くなる。 一意の識別子 - 他の全ての特性が等しい場合は、MACアドレスに基づいて決定される。 IEEE 1588-2002では、同様の特性に基づく選択アルゴリズムを使用している。 クロック特性は、IEEE 1588-2002のSyncメッセージおよびIEEE 1588-2008のAnnounceメッセージによって広告される。現在のクロックマスターはこの情報を定期的に送信する。あるクロックが、自身が現在のクロックマスターよりも良いクロックだと判断した場合、マスタークロックを変更するためにこの情報を送信する。現在のマスターがより良いクロックを認識すると、現在のマスターはSyncメッセージおよび関連するクロック特性(IEEE 1588-2008の場合はAnnounceメッセージ)の送信を停止し、より良いクロックがマスターを引き継ぐ。BMCAは、自己宣言されたクロック品質のみを考慮し、ネットワークリンク品質を考慮に入れない。
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