B-3飛行ジャケットとA-3飛行ズボン
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「軍服 (第二次世界大戦の米陸軍)」の記事における「B-3飛行ジャケットとA-3飛行ズボン」の解説
冬用の飛行服としては1934年5月8日にB-3ジャケットとA-3飛行ズボンが標準服に制定された。ジャケットとズボンが分かれた最初のツーピースの飛行服である。 ダークブラウンの毛皮裏の羊革製であり、襟と袖は毛皮の縁を持ち、襟には2本のストラップとバックルが付いており立てて首にフィットさせることができた。右の前身頃には開口部が斜めの小さな貼り付けポケットがあり、左右の腰には調整用のストラップがある。ジャケットの脇の下にはまちがとってあり、肩にはひだが入っていた。 A-3飛行ズボンはB-3ジャケットと同じ革で作られており、両足に全長に渡るジッパーが付いているのが特徴である。左右の腰にもジッパーのポケットがあり、左右の脛の部分には蓋無しの貼り付けポケットがある。このズボンは重いので革とゴム製のサスペンダーが縫い付けられていた。 軍人(軍服)の急増に伴う市場の羊毛革不足や、かさばりすぎであることなどから羊毛の飛行服の生産は続行すべきではないという意見があったが、政府が煽る愛国精神のまま増産体制を作っていた羊毛業者など関連業界の反発は激しく、長くその生産は中止されなかった。1944年度以降の会計年度になってようやく戦時生産委員会と農業省が原材料である羊毛の減産体制を取り、後述のB-15とA-11ズボンへ移行することになった。 B-3飛行ジャケットとA-3飛行ズボン(左)(ベルギー・ギンゲロム(オランダ語版)の1944年冬博物館の展示物) B-3飛行ジャケットとA-3飛行ズボンを着用するベンジャミン・オリヴァー・デイヴィス・ジュニア大尉(1942年1月アラバマ州タスキーギ) B-3飛行ジャケットとA-3飛行ズボン(1942年12月第91爆撃団(英語版))
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