Aromathérapie
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/01/31 00:55 UTC 版)
「ルネ=モーリス・ガットフォセ」の記事における「Aromathérapie」の解説
Aromathérapie – les huiles essentielles hormones végétales (1937年、以下Aromathérapie)は、精油やエッセンスの医療への利用についての著作であり、医師による報告や動物実験の結果が掲載され、当時の知見で化学的な分析も行われている。La Parfumerie Moderne の記事と、友人医師たちの臨床例が掲載された。ガットフォセはこの本を出版する前、おそらく1928年頃から著作で、ヨーロッパで広く行われていた精油を使った医療を「アロマテラピー」と呼んでおり、これをタイトルとした。医学博士の鳥居鎮夫は、精油を使った療法を、香りを嗅ぐことによって病気を治す療法を意味するアロマテラピー(芳香療法)と呼ぶのはおかしいが、おそらく香料の専門家であったガットフォセは、薬用植物の中で特に芳香性植物から抽出した精油の効能を取り扱うことを強調したのであろう、と述べている。 1940年にはAromathérapie 第2弾が執筆されたが、これは出版されなかった。 Aromathérapie は現存する本が長い間知られておらず、イギリスのアロマセラピストのロバート・ティスランドは、20年にわたってこの本を探していたが、あまりの手がかりのなさに存在さえ疑っていたという。C.W.Daniel社のイアン・ミラーがガットフォセの息子からこの本を入手し、ティスランドはこれを基に英訳を行い、抄訳に編集者のことば、ガットフォセの経歴と著作リスト、本文の補足、索引が追加し、1993年に英訳版が出版された。日本では、2006年に英語版(抄訳)に索引の増補と植物のリストを加えた日本語訳が『ガットフォセのアロマテラピー』として出版された。
※この「Aromathérapie」の解説は、「ルネ=モーリス・ガットフォセ」の解説の一部です。
「Aromathérapie」を含む「ルネ=モーリス・ガットフォセ」の記事については、「ルネ=モーリス・ガットフォセ」の概要を参照ください。
- Aromathérapieのページへのリンク