Alpha 21066とは? わかりやすく解説

Alpha 21066

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 10:14 UTC 版)

Alpha 21064」の記事における「Alpha 21066」の解説

Alpha 21066(コード名 LCA4、Low Cost Alpha)は当初 DECchip 21066 と呼ばれAlpha 21064低価格版として1993年9月10日発表され1994年初めごろから量産出荷された。当初166MHz版で5,000注文時の単価385ドルだった。組み込みシステム向けの100MHz版も存在したサンプル出荷1994年後半始まり1995年第3四半期から量産出荷開始したMicroprocessor Reportによれば、21066はPCIコントローラ内蔵した世界初マイクロプロセッサだった。 主に Windows NT動作するパーソナルコンピュータターゲットとしていた。DECデスクトップPCの Multia、OEMマザーボード AXPpci 33ワンボードマイコン AXPvme で採用している。DEC以外では、Aspen Systems のワークステーション AlpineCarrera Computers のワークステーション Pantera I、NekoTech の PCである Mach 1-166、Parsysのスーパーコンピュータ TransAlpha TA9000 シリーズといった採用例がある。 プロセス縮小させたため、組み込みシステムコスト低減図った機能追加することができた。二次キャッシュECCサポートしたメモリコントローラ、8MBのVRAM対応した限定的なグラフィックス・アクセラレータ機能PCIコントローラ外部から33MHzのクロック供給受けて内部クロック周波数発生する位相同期回路 (PLL) クロックジェネレータといった機能内蔵している。 メモリコントローラは、64KBから2MBまでの二次キャッシュ2MBから512MBまでのメモリサポートするECC1ビット、2ビット4ビット誤り検出し1ビット誤り訂正できるコスト低減のため、システムバス64ビット限定しピン数とパッケージサイズの縮小つながっている。バス幅縮小により帯域幅低くなっており、性能20%ほど低下しているが、許容範囲とされていた。 総トランジスタ数は175個で、寸法は 17.0mm × 12.3mm、面積は 209.1 mm2 である。CMOS-4S プロセス製造され、0.675μmルール3層配線である。パッケージ287ピンPGAで、57.404mm × 57.404 mm である。

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