Alphaベースのシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 09:59 UTC 版)
「DEC Alpha」の記事における「Alphaベースのシステム」の解説
DEC Alpha ベースのシステムの第一世代として、DEC 3000 AXP(英語版) シリーズのワークステーションおよびサーバ、DEC 4000 AXP(英語版) シリーズのミッドレンジ・サーバ、DEC 7000 AXP および 10000 AXP(英語版) シリーズのハイエンド・サーバがある。DEC 3000 AXP システムでは以前のMIPSベースのDECstationでも使っていたTURBOchannelを採用しているが、4000 ではFutureBus+(英語版)を採用し、7000/10000ではVAXと似たようなアーキテクチャを採用している。 PC風のAlphaワークステーション DECpc AXP 150(英語版) もあり、EISAバスを採用していた。Windows NT をサポートした最初のAlphaシステムである。また、インテルベースのワークステーションのCPUをAlphaに置き換えたもの(Digital Personal Workstation(英語版) や Alpha XL/Alpha XLT)もある。 DECは組み込み用としてVMEバス向けのワンボードマイコンも用意した。第一世代は21068ベースの AXPvme 64 と AXPvme 64LC、21066ベースの AXPvme 160 で、1994年3月1日に登場した。その後21066Aベースの AXPvme 100、AXPvme 166、AXPvme 230、21064Aベースの Alpha VME 4/224 と Alpha VME 4/288 と続いた。最後のモデルは21164ベースの Alpha VME 5/352 と Alpha VME 5/480 である。 21066はコンパクト・ワークステーションと称した DEC Multia(英語版) VX40/41/42 や、Tadpole Technology のラップトップ機 ALPHAbook 1 にも採用された。 1994年、DECは新たなファミリとして AlphaStation(英語版) と AlphaServer(英語版) を立ち上げた。21064または21164を使い、PCIバス、VGA互換フレームバッファ、PS/2接続のキーボードとマウスを採用している。AlphaServer 8000 シリーズは DEC 7000/10000 AXP の後継で、XMIとFutureBus+を採用している。 AlphaStation XP1000 でワークステーションとして初めて21264を採用。その後21264を採用した AlphaServer/Station は DS (departmental server)、ES (enterprise server)、GS (global server) の3つに分類された。 最後の21364は AlphaServer ES47/ES80/GS1280 という3モデルと AlphaStation ES47 で採用された。 DECはOEM用マザーボードもいくつか製造した。21066および21068ベースの AXPpci 33 "NoName" がOEM市場向けに出荷され、21164ベースの AlphaPC 164 と AlphaPC 164LX、21164PCベースの AlphaPC 164SX と AlphaPC 164RX、21264ベースの AlphaPC 264DP が続いた。SamsungやAPIといったサードパーティも API UP1000/UP2000 といったOEM用マザーボードを生産した。 サードパーティでのハードウェアおよびソフトウェア開発を助けるため、DECは EB64+ や EB164 といった評価ボードをプロセッサのモデル毎に製造した。 ネットアップは21164と21264を様々なネットワークアタッチトストレージシステムで採用した。また、クレイは超並列型スーパーコンピュータ T3D と T3E でAlphaを採用している。
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