Alpha 21164PC (PCA56)
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Alpha 21164PC(コード名 PCA56)は21164Aの低価格版で、1997年3月17日に登場した。DECと三菱電機の共同開発で、両社で製造した。1998年初め、三菱電機はDECとの開発提携関係を打ち切ることを決め、同年中ごろには21164PCの製造もやめ、Alphaから手を引いた。 動作周波数は、400MHz、466MHz、533MHz である。二次キャッシュの内蔵をやめ、マルチメディア拡張命令 (MVI) のために一次命令キャッシュを大きくした。MVIはAlpha ISA の拡張命令セットで、MPEGのエンコード性能などを強化するSIMD命令群である。二次キャッシュはトランジスタ数を削減するために削除され、その結果チップサイズとコストが縮小した。一次命令キャッシュは8KBから16KBに倍増されている。外付けキャッシュの容量は512KBから4MBまでと縮小されている。仮想アドレスは43ビット、物理アドレスは33ビットに制限されている。 総トランジスタ数は350万個で、寸法は 8.65mm × 16.28mm、面積は 141 mm2 である。DECは従来と同じ CMOS-5 プロセスで製造した。パッケージは413ピンのIPGAで、寸法は 49.78mm × 49.78mm である。電源電圧は3.3Vで、消費電力は400MHzで26.5W、466MHzで30.5W、533MHzで35.0Wである。 DECはマザーボード AlphaPC 164SX に採用した。
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Alpha 21164PC (PCA57)
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PCA57 は PCA56 からの派生で、サムスン電子が設計し、0.28μm CMOS プロセスで製造した。1998年後半に登場し、533MHz、600MHz、666MHz で動作した。一次キャッシュ容量を倍増させ、命令キャッシュは32KB、データキャッシュは16KBとなっている。570万個のトランジスタを使い、寸法は 6.7mm × 15mm で、面積は 101 mm2 である。電源電圧は2.5Vで、消費電力は533MHzで18W、600MHzで20W、666MHzで23Wである。 DECではマザーボード AlphaPC 164RX に採用している。
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