A-4SU / TA-4SU スーパースカイホーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 23:33 UTC 版)
「A-4 (航空機)」の記事における「A-4SU / TA-4SU スーパースカイホーク」の解説
1980年代に、多くのA-4S/A-4S-1に対し、寿命延長のための広範囲な近代化改修が行われた。最大の変更点はエンジンであり、既存のJ65 ターボジェットから、アフターバーナーの無いゼネラル・エレクトリック F404-GE-100D ターボファンに換装されたことにより、推力は11,000 lbに増強された。エンジン換装を受けた機体は、外見上の特徴として、左舷空気取入れ口の脇にエンジン補機冷却用の小さな空気取入れ口が追加されている。エンジンのほか、タービン・スターターや油圧装置、潤滑油冷却器などに対する改良が行われた。この他には、フェランティ4501HUDやAN/AAS-35 ペイブ・ペニー(英語版)レーザースポット追尾装置などの新型アビオニクスの追加が行われた。 この機体は、A-4SU / TA-4SU スーパースカイホーク(英語版)と命名され、1984年から1989年にかけて既存のA-4S/A-4S-1やTA-4S/TA-4Sからの改修が行われ、飛行訓練学校及び第142、第143、第145の3個飛行隊に配備された。 1997年からは、高等飛行訓練のためにフランスのカゾー空軍基地(フランス語版、英語版)に派遣された第150飛行隊にも配備された。 曲技飛行隊「ブラック・ナイツ」においても、1990年代にF-5E タイガーIIの後継として採用され、2000年代にF-16に更新されるまで運用された。 2003年には第142飛行隊が解隊となり、同年には第143飛行隊はF-16C/Dに機種転換した。翌2004年には第145飛行隊もF-16C/Dに機種転換し、実戦部隊からA-4SUは姿を消した。 2005年には飛行訓練学校から退役した後も、フランスに派遣された第150飛行隊の機体が高等訓練用に運用され続けていたが、2014年9月3日付で第150飛行隊もアレーニア・アエルマッキM-346への機種転換が完了し、シンガポール空軍のA-4は全て退役した。
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