861形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/03 08:38 UTC 版)
851形の登場後、元町延長や沿線の海岸部に多くの工場が進出したことによって特急を中心に利用者が大幅に増加、更なる増発・増結が求められるようになった。このため、1937年7月には851形の仕様を若干変更した861形861 - 877の17両が川崎車輌で新造された。851形との変更点は以下のとおり。 車体は溶接構造となり、リベットが省略された。 正面の雨樋を直線に変更した。 台車は当時のベアリング製品では最高級であるスウェーデンSKF社製ローラーベアリングを使用した川崎製ボールドウィン78-25AA台車に換装した。 ブレーキ装置をAMA自動空気ブレーキとした。 パンタグラフを東洋電機製造製のPT-11Aに換装した。 このように、戦前の鉄道車両の製造技術が質量ともに頂点を迎えた時期に製造されたことから、同時期に登場した併用軌道線の「金魚鉢」こと71形同様、できばえも装備品も優れた車両として登場した。
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