72,72B,72Cとは? わかりやすく解説

72,72B,72C

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/02 18:50 UTC 版)

ロータス・72」の記事における「72,72B,72C」の解説

ロータス・72インボード・ブレーキ採用しそれまでフロント設置されるのが常識だったラジエターサイドポッド内に置いてボディ全体をウェッジ・シェイプ(クサビ型)にする革新的なデザインだった。チャップマンは、ガスタービンエンジンインディ・カーである56と、失敗作だった四輪駆動F1カー63で、すでにウェッジ・シェイプを試みており、ロータス・72デザインは、それらを発展させたものだった。同じフォード・コスワース・DFVエンジン使ったテストで、7249より時速12マイル時速19キロ強)速かったサスペンション通常のコイル・ダンパーユニットを使用せずトーションバー採用し、リンクで駆動する事により1:1.2程度の強いライジングレートが与えられていた。これは、前後ウイングモノコック上面のウェッジシェイプによるダウンフォース大きさ速度2乗比例することに対し車高変化一定に保つ、ガソリン増減対しばね上共振周波数一定に保つ、などを狙って採用された。また空力上の要求から走行中の姿勢変化抑える必要があり、アンチダイブ、アンチスクワットなどのジオメトリサスペンション組み込まれた。しかし初期型サスペンション・ジオメトリー組み込まれフロントアンチ・ダイブ機能減速時フロント沈み込むのを防ぐ機能)、リアのアンチ・スクワット機能加速時リア沈み込むのを防ぐ機能)が、かえって操縦困難にする問題があり、デビュー戦散々な結果だったので、改修施された。ナンバーツードライバーであるジョン・マイルズ用の車からはアンチスクワット機能取り外されて「72B」となり、ナンバーワンドライバーのリント用の車にはさらに徹底した改修施されアンチ・ダイブ、アンチ・スクワットの両機能とも取り外されて「72C」となった。 これらの改修後ロータス・72性能改善されリントは4連勝収めたが、イタリアGP予選ウィングなしで走行中にフロントのインボード・ブレーキ・シャフト破損原因とみられる事故死亡したリント後任となったフィッティパルディこの年アメリカGP優勝しリント死後のチャンピオンになるのに貢献した

※この「72,72B,72C」の解説は、「ロータス・72」の解説の一部です。
「72,72B,72C」を含む「ロータス・72」の記事については、「ロータス・72」の概要を参照ください。

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