6000系運用開始
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 06:29 UTC 版)
「名鉄6000系電車」の記事における「6000系運用開始」の解説
6000系を先頭にした8両編成 1次車車内に飾られたブルーリボン賞エンブレム 6000系は1976年12月21日、朝ラッシュ時の津島線の列車から運用を開始、年が明けた1977年の正月には、座席指定制特急に運用される車両が不足したため、犬山線・常滑線などの一般特急(後の高速)にも運用された。さらに同年1月10日からは、犬山線で朝ラッシュ時に最も混雑する列車に8両編成で運用されるようになった。この列車は、それまでは3550系とOR車を組成した8両編成で運用されており、それまでは5分から8分程度の遅れも珍しくなかったのに対し、6000系が投入されてからは遅延はほとんどなくなった。 この年、6000系は鉄道友の会より第20回ブルーリボン賞受賞車両に選定された。3扉の通勤用車両でありながらクロスシートを採用したことが評価されたもので、鉄道友の会では「(ブルーリボン賞において)初の通勤形車両の受賞」としている。もっとも、そのクロスシートについては、背もたれ角度を大きくしたために「転換クロスシートより疲れない」とも評されたものの、座席幅の825mmという数字は2人がけの座席としては窮屈で、「名古屋名物一半」(1.5人がけという意味)とも揶揄された。 1980年に増備された5次車からは、側面窓について開閉が可能な一段上昇窓に変更された。これは、省エネルギー対策の一環として、冷房の使用時期を短縮するためのものである。 導入と同時にラッシュ時輸送効果を発揮した6000系は、その後も毎年増備され、特に犬山線には6000系8両編成が集中的に投入された。1981年春には合計両数は102両となり、1984年には合計140両となり、名鉄で最大両数の形式となり、複雑だった運用の合理化にも貢献した。
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