6/25~6/26
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「タリ=イハンタラの戦い」の記事における「6/25~6/26」の解説
ソ連軍は二次攻勢から主力を投入し始めた。この攻勢からソビエト第30防衛兵団も攻勢に加わった。攻撃の主目標はイマトラ-ラッペーンランタ-スールパーラを結ぶ線であり、28日までに攻勢を終える予定であった。 攻勢が始まったのは6月25日の6時30分である。攻勢から一時間かけて重野砲、榴弾砲などによる攻勢準備砲火を行った。砲撃後、ソ連軍主力がタリから攻勢を開始した。ソ連軍はレイティモヤルヴィ(レイティモ湖(ロシア語版)、現マロエ・クラスノホルムスコエ)の両岸からフィンランドの戦線を突破することを試みた。東岸の攻撃は3km進んだ場所でフィンランド第4師団との戦闘によって足止めされた。東岸での戦闘の一方、西岸のソビエト第45親衛師団と第109軍団はフィンランド第48連隊の防御するコンッカランヴオレにはまり込んだものの、ソ連第27戦車連隊から派遣された戦車がポルティンホイッカ交差点まで道を押し進んだ。ソ連軍はソビエト第178師団と共にフィンランド第6師団第1大隊が守備するサーレラ狭地を横切ったが、ここでもフィンランド軍の奮戦によって退けられた。ソビエト第97軍団はフィンランド第3旅団の守備している地域を攻撃したが、少ししか前進することはできなかった。戦いの中、フィンランド軍部隊は戦線を分断され包囲される危険性が高まり、形勢は著しく危うくなった。包囲の危険性のためフィンランド第4軍団は退却し、VKT線に穴が開いた。ソ連軍はこの防衛線の穴にめがけて進軍してきたが、フィンランド側は後方で待機していた第18師団、第17師団の一部、第4師団の残存兵力を投入して反撃を行った。午後に入ると、フィンランド唯一の機甲師団がこの戦闘に投入されソ連軍の兵力をレイティモ湖西岸の進出前の位置までに押し返した。ソビエト第27機甲連隊はこの攻撃で散り散りになり各個撃破され全滅した。この戦闘でフィンランド軍はソビエト第27機甲師団から6両の戦車を鹵獲した。
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