6.25リットル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 08:52 UTC 版)
「ロールス・ロイス=ベントレー LシリーズV8エンジン」の記事における「6.25リットル」の解説
エンジンはオーバーヘッドバルブ(OHV)式で、角度は90度につけ、センターカムシャフトとくさび形の燃焼室を採用した。発売当初のボア×ストロークは4.1インチ×3.6インチ(104.14mm×91.44mm)、排気量は6,230cc(380cc)で、これを切り上げて6.4リッターエンジンと呼称した。 開発時、ロールス・ロイス=ベントレーV8はアメリカのエンジンデザインのライセンスによるエンジンと噂されたが、ロールス・ロイスとベントレーのエンジニアによって自社開発された。ウェットライナー付きアルミニウム合金製シリンダーブロック、ギア駆動カムシャフト、(当初は)アウトボード点火プラグ、ロールス・ロイス製航空機用エンジンのマーリンに影響されたポート加工などに自社設計の特徴がある。ボア間隔は120.7mmで点火順序も1-5-4-8-6-3-7-2という、アメリカ製V8エンジンにはどの時代にあっても珍しい形となっている。深いスカート状のクランクケースデザインもアメリカのV8エンジンには珍しい物である。しかし、シルヴァークラウドのハイドラマティック(英語版)やシルヴァーシャドウのターボ・ハイドラマティック(英語版)などの代表例に見られるように、ロールス・ロイスは1950年代からの自動変速機の導入にあたってはゼネラルモーターズ開発のトランスミッションを採用していた。 船舶用エンジン (LM 841) は「完全なパワーパック」として直販された。4000rpmで12時間連続で220bhp(164kW)、4200rpmで240bhp(179kW)のピーク出力が得られるとされていた。クランクシャフトの回転方向は、左舷、右舷のプロペラに合わせて選べるようになっていた。エンジン冷却は海水を汲み上げる熱交換器を備えたクローズドループグリコールであった。ボルグワーナーの「ベルベットドライブ」ギアボックスが装備されていた。
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