6代目ジェームズ・ボンド
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「ダニエル・クレイグ」の記事における「6代目ジェームズ・ボンド」の解説
2005年、5代目ピアース・ブロスナンの引退を受けて、第6代目ジェームズ・ボンド役への抜擢が発表された。007シリーズ初の、金髪のボンドとなる。それまでのボンドのイメージと大きく異なることもあって、欧米では発表直後にアンチサイトが出来るなど、バッシングが大きかった。これについて本人は、撮影後「批判は子供の罵りのような言葉だったけど(耳が大きすぎる、金髪はありえないなど)、実際に言われると傷ついたよ。でも、そういう人たちを納得させるための唯一の方法は、この役を上手くやりこなすことだった。俺自身ほどそれを感じていた人はいない」と語った。 また、クレイグの身長は178cmと低くはないが、歴代のボンドを演じた俳優たちが185~190cmと高身長だったため、「ボンド=長身」というイメージが強く、撮影現場では実際より高く見せるためにシークレット・ブーツを着用する場合がある。 前述のような非難の中公開された『007 カジノ・ロワイヤル』で、クレイグは原作のジェームズ・ボンドのイメージに限りなく近い、寡黙でタフなボンドを演じきった。その演技が評価されシリーズ最高記録の興業収入を樹立した(後に『007 スカイフォール』が同記録を更新)。「ショーン・コネリー以来の最高のボンドだ」(ザ・サン誌)と絶賛されるなど、興業・批評、両方の面で成功した。また、シリーズ初の英国アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。 2008年に公開された『007 慰めの報酬』、2012年に公開された『007 スカイフォール』、2015年に公開された『007 スペクター』にもジェームズ・ボンド役で出演している。 2012年に行われたロンドンオリンピック開会式にエリザベス2世をエスコートするボンド役として出演。2021年に公開された『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』への出演をもってボンド役を引退。同作公開直前の2021年9月、イギリス海軍はクレイグを、作中のボンドと同格となる名誉中佐に任命した。 2022年1月に自身が演じたボンドが1953年に叙勲されたと言われる聖マイケル・聖ジョージ勲章第3位コンパニオンの叙勲を受ける。
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