5階級飛ばしての2階級制覇挑戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/07 05:25 UTC 版)
「ディンガン・トベラ」の記事における「5階級飛ばしての2階級制覇挑戦」の解説
2000年9月1日、WBC世界スーパーミドル級王者グレン・キャトリーと対戦。限界説がささやかれる中挑戦したトベラは、試合決定からメディアやファンから非難の集中砲火を受けた。意見の中で正確なテクニックで売るマルクス・バイエルをストップした強打のキャトリーにタフで鳴らすトベラもほぼ持つはずなくストップ又はKOされるといった声や、「南アフリカのボクシング史上最悪にして最低なミスマッチ」や、非難もプロモーターにも同時に向けられ「プロモーターのロドニー・バーマン(トベラが所属したゴールデン・グローブス・プロモーションズのCEO)がフランク・ウォーレン傘下のキャトリー招聘の為にトベラの無謀な挑戦に金を積んで成立させた馬鹿げた試合」の声が上がり、初めて世界王座を獲得したライト級からスーパーミドル級への5階級(スーパーライト級、ウェルター級、スーパーウェルター級、ミドル級)飛ばしての2階級制覇挑戦事態が無謀との意見が半分を占めた。判定でリードを奪われていた(100-108、103-105、104-104)が、最終12回に残り時間僅かなところで右のロングフックで劇的なダウンを奪って12回2分53秒大逆転KO勝ちを収めボクシング史上初の5階級飛ばしての2階級制覇挑戦という無謀な挑戦を完遂。ジェイコブ・マトラーラとムブレロ・ボティーレに次いで3人目となる世界2階級制覇を劇的な形で達成した。なおダウンを奪っていなかったらキャトリーに逃げ切りを許すところだった。 2000年12月15日、モントリオールのモルソン・センターでデーブ・ヒルトン・ジュニアと対戦し12回1-2(111-117、113-115、115-113)の判定負けを喫し初防衛に失敗し王座から陥落した。 2001年11月30日、モルソン・センターでWBC世界スーパーミドル級王者エリック・ルーカスと対戦し8回2分15秒TKO負けを喫し1年2ヶ月ぶりの王座返り咲きに失敗した。 2002年11月29日、IBA世界スーパーミドル級王座決定戦をミッケル・ケスラーと対戦し12回0-3(3者とも108-120)の判定負けを喫し王座獲得に失敗した。 2003年11月22日、元WBO世界ミドル級王者オーティス・グラントと対戦。5年振りに復帰したグラントにブランクを感じさせない強打でペースを握られて6回にダウンを奪われる等一方的に支配され8回0-3(3者共に71-80)の判定負けを喫した。 2004年12月3日、後のIBF世界スーパーミドル級王者ルシアン・ブーテと対戦。ダウンこそ拒否したがブーテのコンビネーションを止められず4回1分22秒TKO負けを喫した試合を最後に引退を発表した。
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