46年間の逃亡の末の逮捕
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 09:08 UTC 版)
「渋谷暴動事件」の記事における「46年間の逃亡の末の逮捕」の解説
2017年(平成29年)5月18日、大阪府警が兵庫県内のホテルに偽名で宿泊した事件の関係先として、広島県の広島市安佐南区の中核派アジトを捜索した際、公務執行妨害で現行犯逮捕された男が6月7日、親族とのDNA型照合で大坂本人と特定され、殺人罪などで再逮捕された。 捜査員が中核派アジトに踏み込んだ際、大坂は呆然と立ち尽くしていたという。その後、水溶性の書類を浴槽で溶かそうとして捜査員に体当たりし、逮捕された。また、アジトからは、警視総監や警察庁長官経験者、警察庁の局長や課長ら100人程度の私用携帯電話番号や自宅固定電話番号が記載された一覧表、盗聴器などが見つかった。 中核派は組織ぐるみで大坂の逃走を手助けしていたとみられ、警視庁が2012年(平成24年)3月に東京都立川市の中核派アジトを捜索した際に、逃走資金の詳細を記した収支報告書が見つかった。大坂が潜伏するための複数のアジトに一か所当たり20万円を支給し、更に逃走支援者に一人あたり年間250~300万円を支給、年間総額は3千万円程度とみられる。 2017年(平成29年)12月8日、警視庁公安部は中核派アジトに潜伏していた大坂ら2人を逮捕した事件の関係先として、東京都江戸川区の同派拠点「前進社」と、大阪市、広島市、福岡市などに所在する支社など、計5カ所を一斉捜索した。 大坂の逮捕時に中核派アジトで同居していた中核派活動家は、大坂を匿った犯人蔵匿罪で逮捕・起訴され、大阪高裁は懲役1年2ヶ月の実刑判決を言い渡した。
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