41121 - カブリオレ・ヴァインベルガー
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「ブガッティ・タイプ41」の記事における「41121 - カブリオレ・ヴァインベルガー」の解説
3号車のシャーシーナンバーは41121でカブリオレ・ヴァインベルガーの名称で知られている。 1932年にドイツの産科医ヨーゼフ・フックスが購入し、フックスはミュンヘンのコーチビルダーであるルートヴィヒ・ヴァインベルガーにオープンカブリオレの製作を依頼した。黒色の塗装に黄色の縁取りが施されたこの車は1932年5月にフックス博士のもとに納車された。 フックスは戦前のドイツにおける政治的緊張の高まりを受けて、スイスと上海を経て1937年頃にニューヨークに永住し、彼と共にロワイヤルも運ばれた。 後にゼネラルモーターズのコーポレートエンジニアリング担当副社長となるチャールズ・チェインがフックス博士の所有を称賛した。後にチェインはニューヨークの解体屋でこの車を発見し、1946年に75ドルで購入した。チェインは1940年代から1950年代にかけて印象的なクラシックカーのコレクションを蓄積していく事になる。 チェインはこの車を再び走らせ、快適に使える様改造するために10,000ドル以上を費やしたと言われており、車の改造は1947年以降に完成した。改造の内容はオリジナルのシングルキャブレターに代えて4つのキャブレターを備えた新品のインテークマニホールド、ダークグリーンのトリムとコンバーチブルルーフを備えたオイスターホワイトの新塗装などである。 チェインは10年間この車を走らせた後、1957年にアメリカのミシガン州ディアボーンにあるヘンリー・フォード博物館に寄贈し、現在も同博物館に所蔵されている。博物館のプラカードには以下のように書かれている。"1931年 ブガッティ・ロワイヤル タイプ41 カブリオレ、エットーレ・ブガッティ、フランス、モルスハイム、ボディはヴァインベルガー製、OHC、直列8気筒、300馬力、排気量779 cu.in、重量3,191 kg。元値:43,000ドル、チャールズとエスター・チェインからの寄贈"
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