4時間運航
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 15:35 UTC 版)
本船就航の1908年(明治41年)4月4日から、2往復運航となった。当時の発着時刻は以下のとおりであった。 1便・青森10時→函館14時(4時間) 3便・青森19時→函館0時(5時間) 2便・函館10時→青森14時(4時間) 4便・函館23時→青森4時(5時間) 当時、青森・函館とも連絡船が直接接岸できる岸壁はなく、沖合500~600mに錨泊して小蒸気船やハシケを使っての乗下船、荷役で、上記発着時刻はいずれも抜錨、投錨の時刻のため、実際の所要時間は両港でのハシケ連絡時間を加える必要があり、相当の時間を要した。 1910年(明治43年)12月15日の函館木造桟橋建設と、1915年(大正4年)6月16日の函館桟橋乗降場設置による、桟橋上への列車乗り入れは、従来2時間前後を要した船車接続時間を約1時間に短縮する画期的な効果を上げた。 一方、青森側は函館に比べ地勢が悪く、港湾整備が遅れ、1923年(大正12年)12月15日、一部完成した車両渡船用岸壁を先行使用することで、ようやく危険なハシケ利用が解消された。
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