4時間目「天国への扉 HIMMELS-TÜR」(2005)
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「クラング (シュトックハウゼン)」の記事における「4時間目「天国への扉 HIMMELS-TÜR」(2005)」の解説
打楽器奏者と一人の少女のために書かれており、「クラング」の中では例外的に演劇的な要素が加えられた作品である。演奏時間は約28分。 打楽器奏者が6つの板からなる扉を叩きまくる。床にも板が敷いてあり、奏者の足音によるリズムも加わって、リズムが次第に複雑になっていく。やがて扉が開かれると、演奏者がその中へと消えてゆき、今度はタムタムやシンバルなどの金属打楽器を演奏する。そこにサイレンの音も加わり、轟音が響くなか、客席に座っていた少女がステージに上がり、扉の中へ入ってゆく。打楽器とサイレンの音がフェード・アウトし、曲が閉じられる。 この作品からの派生作品として「チューリン 24 TÜRIN」(2006)がある。「チューリン」は「天国への扉」の扉を叩いた音と鈴(リン)の音を組み合わせ、その上に「高貴な言葉」の朗読を重ねた作品である。タイトルは扉(Tür)と鈴(Rin)を組み合わせた造語。ドイツ語版と英語版がある。
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