3種の漢語系語彙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 03:55 UTC 版)
漢語系語彙は、以下の3種類が代表的である。 日本語における漢語系語彙(Sino-Japanese, SJ) - 漢語を参照。 朝鮮語における漢語系語彙(Sino-Korean, SK) - 漢字語 (朝鮮語)を参照。 ベトナム語における漢語系語彙(Sino-Vietnamese, SV) - 漢越語を参照。 これら言語における漢字の字音は、古い中国語の特徴をしばしば化石的に残存させており、歴史的な古代音を再構する中国音韻学において重要な手がかりとなることもある。 例えば、「急」という漢字は、中古音で「急(IPA: [kip])」であり、現代北京語の「急(IPA: [ʨi]、拼音: jí)」よりも、日本語の「急(漢音:キフ)」、朝鮮語の「急(IPA: [kɯp̚]、ハングル: 급)」、ベトナム語の「急(IPA: [kɛp]、クオック・グー:kép)」などの方がむしろ中古音の発音をよく残していることがわかる。 また、日本語において「熟語」と称される複数の漢字から構成される表現は、漢籍と呼ばれる古い中国語(漢文)の文章に出典のあるものが多い。例えば、「学習」(日本語漢音: ガクシフ、朝鮮語: 학습(IPA: [hak̚ sɯp̚])、ベトナム語: học tập(IPA: [hɔ̰k tɜ̰p]))という語は、論語の「学而時習之」がその出典とされている。
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