3回目の反撃と陸軍のキンサバ奪還
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「2016年ラタキア攻勢」の記事における「3回目の反撃と陸軍のキンサバ奪還」の解説
8月4日、親政府勢力は失った領土を奪還するために再び反撃を開始し、キンサバを見下ろすトゥーバルとシリフの丘を標的とした。翌日の朝、親政府勢力はキンサバの郊外を襲撃し、近くの丘をすべて保持していたイスラム教徒の守備隊と激しい戦闘を繰り広げた。親政府部隊は町の包囲を試み(8月6日までに包囲したと主張)、シリフの丘を占領し、町に火器管制を課した。それにもかかわらず、政府軍はまだ町自体に入っていなかった。政府軍はまた、キンサバに援軍として来た反政府勢力を待ち伏せして16〜50人を殺害した後、トゥーバルの丘とルワサット・シャムス山の占領を進めた。これにより、親政府勢力はキンサバに火器管制を課すことができた。 政府軍がキンサバ周辺の丘を占領した後、反政府勢力は町から撤退した。それにもかかわらず、親政府勢力が町に入ったのは、彼らの軍隊もカバニに向けて前進した後であった。これは、前回のキンサバ奪還時のように、反政府勢力の奇襲で圧倒されないようにするためであった。反政府勢力の反撃により政府軍を町から追い出すことができていたが、軍は援軍を受けて町とその周辺を完全に掌握した。反政府勢力は、空爆と砲撃、周囲の丘からの狙撃兵の攻撃により、大きな犠牲者を出した。戦闘の過程で、反政府勢力の沿岸第1師団の2人の指揮官も死亡した。キンサバを奪還した後も陸軍は前進を続け、反政府勢力の攻撃で失った他のほとんどすべての村を奪還した。 政府軍の前進は8月9日も続き、陸軍はトルコ国境からわずか数キロのJabal Al-Qal’at山頂を占領した。8月10日と12日の2回の反政府勢力の反撃は撃退され、反政府勢力はトルコ国境まで撤退した。失敗に終わった反撃の過程で、反政府勢力は3人の指揮官を含む多くの死傷者を出した。
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