2018年夏 - 2019年3月:新アルバムのリリース発表まで
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ベストアルバムのリリース直後は山口と他のメンバー間で新アルバムへのモチベーションに差が生じていたが、その後の夏フェスシーズンが終了した後に「ナイロンの糸」、「忘れられないの」、「モス」の3曲のレコーディングを始めた時期からはメンバー全員がアルバム制作を本格的に取り組むようになった。ここでほぼ完成していた3曲は2018年11月末から12月初頭にかけて4日間開催された「SAKANAQUARIUM2018 "魚図鑑ゼミナール" VISUAL LIVE SESSION」以降のライブで披露された。 また、この公演の3日目、2018年12月2日の夜に開催されたクラブイベント「NF#11 at EX THEATER ROPPONGI」でサカナクションの前身バンド「ダッチマン」時代の楽曲「セプテンバー」を弾き語りで演奏した。「セプテンバー」は山口が10代の時に制作されたものであるが、NFで披露した際の観客の反応に手応えを感じたことで札幌時代のいわゆる「自分たちのためだけに作った曲」でも今のサカナクションのファンには評価されることに気づいたという。また、この気づきをきっかけに山口は、2013年の『sakanaction』以降から続いていた自身の中の葛藤の正体が札幌で音楽を作っていた時代の感覚をいかに現在の楽曲に再び取り込むことができるか、「無作為性をいかに作為的に作りだすことができるか」というものであったことを発見し、その葛藤は「札幌と東京」という二つの場所をコンセプトにすることでアルバムとして表現できるという結論にようやくたどりついた。 翌年の3月7日、山口が「サカナLOCK!」で新アルバムを4月24日にリリースすることを正式に発表しここで初めて東京と札幌の距離を元にした『834.194』というタイトルが公開された。
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