1990年報告書とは? わかりやすく解説

1990年報告書(FAR:IPCC第1次評価報告書)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 14:15 UTC 版)

IPCC報告書における中世温暖期と小氷期の記述」の記事における「1990年報告書(FARIPCC第1次評価報告書)」の解説

en:IPCC_First_Assessment_Report」も参照 1980年代地球温暖化対す興味高まり過去温度記録新たな関心寄せられ、昔は"現在"よりも温暖だったのか、それとも、寒冷だったのかという疑問持ち上がった。しかし、このとき利用可能記録ごく僅かでしかなかった。1990年報告書では過去1000年計測器による時代を除く)の"観測され気候変動変化"に関する7章議論1ページにも満たない7章過去1000年間の温度変動を表すために用いられ曲線は非定量的模式図である。縦軸温度目盛りは"温度変化)"と名付けられているが、数値ラベル与えられていない。これはMWPLIA温度変化それぞれ1900年頃の温度から0.5程度オーダーであったことを意味するものとして受け取ることができるかもしれない。そのセクション最近気候変動がおそらく2未満範囲であったことを明確に述べる。1990年報告書示されすべての変動本当に地球規模だったかどうかは明らかでないことを注記している(p.202)。この図は明確な出典示されていない。この曲線1992年補足報告書以後IPCC報告書には姿を見せなくなった1990年報告書内では、LIA地球規模広がりがあると見なされたが、MWPはそうではない。この1000年間にわたる気候は、1990年報告書政策決定者向け要約SPM)において非常に簡単に言及されている。MWPに関しては全く触れずに、LIAは「...おそらく1程度しか変動していない。いくつかの変動は数世紀わたって続き19世紀終わったLIA含め地球規模広がりあったようだ」と記述された。MWPは、7章要旨executive summary)において「西暦1000年頃のMWP(それは地球規模でなかったかもしれない)」と述べられている。

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