1990年代 - 大型旅客機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 12:56 UTC 版)
「ボーイングとエアバス」の記事における「1990年代 - 大型旅客機」の解説
1980年代になり、航空会社はロッキード L-1011 トライスターやマクドネル・ダグラス DC-10の後継機となる旅客機を必要としていた。この需要に対し、エアバスはエアバスA330とエアバスA340を、マクドネル・ダグラスはMD-11を開発していた。しかし、ボーイングはそれに対抗する大型旅客機をまだ開発していなかった。 そのため、ボーイングは新たに大型旅客機を開発する事を決定し、開発段階での機体名を「ボーイング767-X」に決定した。また世界ではじめて、ワーキング・トゥゲザーと呼ばれる、主要な航空会社の意見を調査し設計に反映するという試みも行った。そうして完成したのが、双発のボーイング777である。400人から500人の乗客を乗せられる大型機となり、ボーイングはこれでエアバスA330やA340、マクドネルダグラスMD-11に対抗することにした。 一方、エアバスのA330とA340は300人以上乗れる旅客機で、A330はエンジンが双発で中距離型、A340は四発エンジンで長距離型であることが違っていた。後にA340ではより大型でボーイング777と同程度の機体も開発された。 マクドネル・ダグラスMD-11は、300人以上が乗れる長距離型で、三発エンジンであった。しかし、既に三発機の立場が中途半端になっていたこともあり完全な敗退で終わった。マクドネル・ダグラスの買収後、MD-11はボーイングにより2001年2月まで製造が続けられたが新規受注は行わず、そのまま生産を終了した。 2016年4月時点では、エアバスA330とボーイング777は製造が継続されており、さらなる発展型としてエアバスA330neo、より大型のボーイング777Xが開発中である。
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