1900年のセントラル・ロンドン鉄道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 08:41 UTC 版)
「バンク駅・モニュメント駅」の記事における「1900年のセントラル・ロンドン鉄道」の解説
1900年7月30日、バンク駅までセントラル・ロンドン鉄道(CLR、現在のセントラル線)が延伸し、東の終点として開業した。 CLRは、王立取引所、イングランド銀行、マンション・ハウス(ロンドン市長公邸)などがあるために駅舎を完全に地下に建設せねばならなくなったこともあいまって、C&SLRと同様にシティー内の路線建設に多額の費用を要した。駅を交通の多い交差点の地下に建設し、歩行者の交差点として機能する公共地下道として提供するように、ロンドン市当局によって許可が与えられた。道路への影響を避けるため、駅のエレベーターは通常のように2基のシャフトを組み合わせたものではなく、別々のシャフトが用いられた。 沿線の建物の所有者に対し、建設と列車運行による震動の補償をすることを避けるため、CLRのトンネルは通りの地下に、通りに沿うように建設された。その結果、Threadneedle通りからPoultry通りの地下に建設されたプラットホームは、一方の端からもう一方の端を見ることができないくらいに、かなりの急カーブ上に位置することになった。 また、セントラル線はバンク駅の東でもイングランド銀行の金庫を避けなければならなかったため、急カーブによることになった。 CLR、W&CRおよびC&SLRの駅は近接しており、また、乗客が多いために競争をする必要がなかったことから、その後すぐにそれぞれの駅の改札が相互に接続された。なお、地下深いところにあるCLRとC&SLRのプラットホーム同士は1920年代に駅にエスカレーターが導入されてようやく直結した。
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