しょう‐ぶ〔シヤウ‐〕【×菖×蒲】
読み方:しょうぶ
1 ショウブ科の多年草。池のそばに群生する。高さ約70センチ。地下茎は太く、赤みを帯びた白色。葉は剣状で中央脈が目立ち、厚く、香りがある。初夏、扁平で葉のような茎の中ほどに、淡黄色の多数の小花を円柱状につける。端午の節句に用い、また根茎は漢方で健胃薬にする。あやめ。あやめぐさ。《季 夏》「夜蛙の声となりゆく—かな/秋桜子」
3 (Shoubu)理化学研究所のスーパーコンピューター。日本のペジーコンピューティング社とエクサスケーラー社が共同開発。メニーコアプロセッサーを搭載した超並列計算処理により、ペタフロップス級の計算速度を達成。基板全体を絶縁性の冷媒に浸す液浸冷却システムを採用する。
Shoubu
別名:スパコンShoubu,スパコン菖蒲
【英】Shoubu Supercomputer
Shoubuとは、理化学研究所を中心として開発されたスーパーコンピュータの名称である。2015年6月に試験稼働が開始された。2015年8月に「Green500」ランキングで世界第1位を獲得し、2015年11月、2016年6月と3連覇を達成している。
Shoubuは1パッケージに1024個のコアが搭載されたメニーコアプロセッサと、特殊冷却液の槽に浸して冷却する冷却システムを特徴とするハイパフォーマンスコンピュータである。メニーコアプロセッサの開発にはExaScaler、冷却システムの開発にはPEZY Computingの両ベンチャー企業が携わっている。稼働開始当初の理論演算性能は2ペタフロップス(PFLOPS)に上るとされる。1ワット当たり処理性能(GFLOPS/W)は7.03の値が実測された。
参照リンク
スーパーコンピュータ「Shoubu(菖蒲)」がGreen500で世界第1位を獲得 - (理化学研究所 プレスリリース 2015年8月4日)
スーパーコンピュータ: | Oakforest-PACS Roadrunner SX-9 Shoubu Suiren Suiren Blue スーパーコンピュータ |
Shoubu
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/25 04:34 UTC 版)
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Shoubuは、理化学研究所のスーパーコンピュータである。PEZY ComputingとExaScalerによって開発されるExaScaler-1.4を用いた2PFlops級の液浸冷却システムを備えたシステムである。[1]液浸冷却システムのため、同規模の計算能力の従来機よりも冷却効率が優れる。「勝負」にも通じる、古くから縁起の良い水辺の植物「菖蒲」にちなんだ名称。
2015年6月のTOP500では160位、11月には136位だった[2]。 Green500では2015年6月から2016年6月まで1位、2016年11月は3位となっている。
関連項目
出典
参考文献
- エクサスケールの衝撃: 次世代スーパーコンピュータが壮大な新世界の扉を開く. PHP研究所. (2015年1月08日). ISBN 9784569818924
外部リンク
- 理化学研究所情報基盤センター Shoubu(菖蒲)ワークショップ配布資料および関連情報
- TOP500 WEBサイト
- PEZY Computing
- 「プレ・シンギュラリティ」の衝撃
- shoubuのページへのリンク