Sanda
SANDA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/24 17:25 UTC 版)
| SANDA | |
|---|---|
| ジャンル | ヒーローアクション[1] 学園ヒューマンドラマ[2] ディストピアSF[3] |
| 漫画 | |
| 作者 | 板垣巴留 |
| 出版社 | 秋田書店 |
| 掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
| レーベル | 少年チャンピオン・コミックス |
| 発表号 | 2021年34号 - 2024年32号 |
| 発表期間 | 2021年7月21日[4] - 2024年7月11日[1] |
| 巻数 | 全16巻 |
| 話数 | 全142話 |
| アニメ | |
| 原作 | 板垣巴留 |
| 監督 | 霜山朋久 |
| シリーズ構成 | うえのきみこ |
| 脚本 | うえのきみこ |
| キャラクターデザイン | 石山正修 |
| 音楽 | 田中知之 |
| アニメーション制作 | サイエンスSARU |
| 製作 | SANDA製作委員会 |
| 放送局 | 毎日放送・TBSテレビほか |
| 放送期間 | 2025年10月4日 - |
| テンプレート - ノート | |
| プロジェクト | 漫画・アニメ |
| ポータル | 漫画・アニメ |
『SANDA』(サンダ)は、板垣巴留による日本の漫画。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、2021年34号から2024年32号まで連載された[4][1]。少子化が進んだ近未来の日本を舞台に、「サンタクロースの末裔」である主人公が子供たちを守るために戦う姿を描いている[1][2]。
2025年10月からテレビアニメが放送中[5]。
沿革
2021年7月15日発売の『週刊少年チャンピオン』33号にて、「週チャン熱夏の新連載攻勢!!」の第1弾の作品として連載が告知された[6]。同年7月21日発売の同誌34号より連載を開始[4]。2024年7月11日発売の34号で連載を終了し[1]、同日にテレビアニメ化が発表された[7]。
あらすじ
超少子化が進み、15歳以下の子供が総人口の0.1%にまで減少した2080年の日本。そこで子供は手厚く保護すべき対象として扱われ、大人が子供の育成を厳密に管理する社会が築かれていた。
大国愛護学園中等部に通う三田一重は、ある日クラスメイトの冬村四織から命を狙われてしまう。三田は冬村の異常な行動に対し「自分に好意を寄せているのでは」と勘違いするが、彼女にはある理由があった。実はサンタクロースの末裔である三田は、特定の条件がそろうとサンタクロースに変身するという特異体質の持ち主だった。その秘密を知っていた冬村は行方不明となった友人・小野一会を探し出すため三田の持つサンタクロースとしての力に目をつけ、彼をサンタクロースに変身させるために襲っていたのだった。
かくして冬村から協力を求められた三田は、彼女と共に小野の捜索に奔走するが、次第に彼は子供の思想をコントロールしようと目論む学園長の大渋一二三やサンタクロースの力を独占しようとする「赤衣の特捜隊」といった大人たちとの戦いに巻き込まれていくことになる[1][2][3][8]。
登場人物
声の項はテレビアニメの声優。
- 三田 一重(さんだ かずしげ)
- 声 - 村瀬歩[9] / 東地宏樹(サンタクロース)[9]
- 本作の主人公[10]。中学2年生[11]。大黒愛護学園の生徒[11]。サンタクロースの末裔で、赤い服を着ると筋肉隆々の老人に変身する能力を持つ。
- 冬村 四織(ふゆむら しおり)
- 声 - 庄司宇芽香[5]
- 三田の同級生[11]。
- 小野 一会(おの いちえ)
- 声 - 永瀬アンナ[5]
- 冬村の親友[5]。
- 甘矢 一詩(あまや ひとし)
- 声 - 新祐樹[5]
- 三田と同室[5]。
- 風尾 二胡(かざお にこ)
- 声 - 松岡美里[5]
- 三田の許嫁[5]。
- 大渋 一二三(おおしぶ ひふみ)
- 声 - 関俊彦[10]
- 大黒愛護学園の学園長[10]。全身整形をしている[10]。
- 柳生田 三郎(やぎうだ さぶろう)
- 声 - 平田広明[10]
- 赤衣の特捜隊のエース[10]。
- 鉄留十予
- 声 - 野沢雅子[12]
- 大黒愛護学園で理事長を務める[12]。95歳[12]。
制作背景
『BEASTARS』では動物を描いていた板垣は「賢い人なら“動物マンガ家”としての称号を背負って、自分をうまくプロデュースしていくのかもなあ」と考えもした[13]。しかしそれ以前に漫画家であり[13]、「一度は人間だけの漫画も描いてみたい」[14]、「動物だけではなくいろいろ描きたい」と思い、本作では人間が描かれている[13]。人間を描くことは、板垣が作成した「20代のうちにやってみたいことリスト」に入っていたが、「描こう」と決意したのは20代後半であった[14]。板垣は30代は大人であるという感覚を持っていたため、「ちょうど子供と大人の狭間について考えていた時期」であり、このことから着想を得て、制作が開始された[14]。
板垣は親と買い物に行く際、ワクワクしながらついて行った場所であるため、伊勢丹新宿店に思い入れがあった[13]。そのため、「いつか伊勢丹と何かできればいいな」と考えており、本作は伊勢丹新宿店を改装した学校という設定で描かれている[13]。本作はサンタクロースの話なので、板垣は「クリスマスに何かできたら楽しいだろう」とも話している[13]。
書誌情報
- 板垣巴留『SANDA』秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉、全16巻
- 2021年12月8日発売[11][15]、ISBN 978-4-253-28101-0
- 2022年2月8日発売[16]、 ISBN 978-4-253-28102-7
- 2022年5月6日発売[17]、 ISBN 978-4-253-28103-4
- 2022年7月7日発売[18]、 ISBN 978-4-253-28104-1
- 2022年9月8日発売[19]、 ISBN 978-4-253-28105-8
- 2022年12月8日発売[20]、 ISBN 978-4-253-28106-5
- 2023年2月8日発売[21]、 ISBN 978-4-253-28107-2
- 2023年4月7日発売[22]、 ISBN 978-4-253-28108-9
- 2023年7月6日発売[23]、 ISBN 978-4-253-28109-6
- 2023年9月7日発売[24]、 ISBN 978-4-253-28110-2
- 2023年11月8日発売[25]、 ISBN 978-4-253-28111-9
- 2024年1月5日発売[26]、 ISBN 978-4-253-28112-6
- 2024年4月8日発売[27]、 ISBN 978-4-253-28113-3
- 2024年6月7日発売[28]、 ISBN 978-4-253-28114-0
- 2024年8月7日発売[29]、 ISBN 978-4-253-28115-7
- 2024年10月8日発売[30]、 ISBN 978-4-253-28116-4
テレビアニメ
2024年7月にテレビアニメ化が発表され[7]、2025年10月から毎日放送・TBSテレビ『アニメイズム』枠ほかにて放送中[5]。
2025年7月3日から6日までアメリカのロサンゼルスで開催された「Anime Expo2025」に本作のアニメも参加した[5]。7月4日に原作者の板垣巴留、監督の霜山朋久、サイエンスSARUのプロデューサーの崎田康平によるパネルイベントや、板垣によるライブドローイングが行われた[5]。
製作
監督の霜山朋久はオファーを受けてから本作を読んだが、「ストーリーもキャラクターも、どちらのインパクトも強い作品だという印象」を受けたと話している[14]。作品に引き込まれ、アニメ化したら面白くなると考え、光栄に思う気持ちで監督を引き受けている[14]。霜山は「キャラクター達が放つ光をより輝かせるぞと言う気持ち」で制作しており、本作では生き生きとしたキャラクターが描かれている[9]。
スタッフ
- 原作 - 板垣巴留[9]
- 監督 - 霜山朋久[9]
- シリーズ構成・脚本 - うえのきみこ[9]
- 音楽 - 田中知之[9]
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 石山正修[9]
- 美術監督 - 桧垣仁希[12]
- 色彩設計 - 合田沙織[12]
- 撮影監督 - 伊藤ひかり[12]
- 編集 - 廣瀬清志[12]
- 音響監督 - 三好慶一郎[12]
- 音響効果 - 中島勝大
- 音響制作 - 東北新社
- チーフプロデューサー - 鍋岩晶子、崎田康平、松山英生
- プロデューサー - 日向泰隆、安谷屋佑磨
- アニメーションプロデューサー - 神戸秀太
- アニメーション制作 - サイエンスSARU[9]
- 製作 - SANDA製作委員会(電通、電通アニメソリューションズ、サイエンスSARU、秋田書店)
主題歌
- 「アダルトチックチルドレン」[10]
- yamaによるオープニングテーマ。作詞・作曲・編曲は柿崎ユウタ。
- 「ダイアリー」[10]
- 崎山蒼志によるエンディングテーマ。作詞・作曲は崎山蒼志、編曲は崎山蒼志とKabanaguとyuigotとコサメガ。
- 崎山が三田たちの心情を考えて制作した楽曲[31]。
各話リスト
| 話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 初放送日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第1話 | 全てが眩しい これが老いか | 霜山朋久 | 石山正修 | 2025年 10月4日 |
|
| 第2話 | 飴と鞭とキスと刃と | 森山瑠潮 |
|
10月11日 | |
| 第3話 | 果物燃えれば甘くなる | 吉原拓也 |
|
10月18日 | |
| 第4話 | 教科書突き破りしゼウス | 田口智久 |
|
10月25日 | |
放送局
| 放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [33] | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年10月4日 - | 土曜 1:53 - 2:23(金曜深夜) | 毎日放送 | 近畿広域圏 | |
| TBSテレビ | 関東広域圏 | |||
| CBCテレビ | 中京広域圏 | |||
| 土曜 2:30 - 3:00(金曜深夜) | BS-TBS | 日本全域 | BS/BS4K放送 | |
| 2025年10月6日 - | 月曜 21:00 - 21:30 | AT-X | 日本全域 | CS放送 / 字幕放送[34] / リピート放送あり |
| 2025年11月1日 - | 土曜 21:30 - 22:00 | アニマックス | 日本全域 | BS/CS放送 / リピート放送あり |
| 毎日放送・TBSテレビ・CBCテレビ・BS-TBSでは『アニメイズム』枠[35][36][37]。 | ||||
| 配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2025年10月4日 | 土曜 2:53(金曜深夜) 更新 | Amazon Prime Video | 独占配信 |
BD
| 巻 | 発売日[38] | 収録話 | 規格品番 |
|---|---|---|---|
| 1 | 2025年12月24日予定 | 第1話 - 第6話 | FFXC-0012 |
| 2 | 2026年1月28日予定 | 第7話 - 第12話 | FFXC-0013 |
| 毎日放送・TBSテレビ アニメイズム B1 → アニメイズム | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
|
SANDA
|
炎炎ノ消防隊 参ノ章(第2クール)
|
脚注
出典
- ^ a b c d e f “板垣巴留「SANDA」約3年の連載に幕、「しらけん」×「刃牙」パロディ読切も”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年7月11日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ a b c SANDA(漫画)マンガペディア、2025年10月12日閲覧。
- ^ a b ディストピアSF好きにこそ読んでほしい『SANDA』の魅力DMMブックス、2025年10月12日閲覧。
- ^ a b c “勘違い中学生はある一族の末裔?板垣巴留の週チャン新連載「SANDA」”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年7月21日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “アニメ「SANDA」は10月放送、冬村役は庄司宇芽香 永瀬アンナ、新祐樹、松岡美里も”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年6月6日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ “板垣巴留が週刊少年チャンピオンに帰還!次号より新連載「SANDA」”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年7月15日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ a b “板垣巴留「SANDA」TVアニメ化決定!制作はサイエンスSARU、ティザービジュアルも”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年7月11日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ 漫画『SANDA(サンダ)』最終回までネタバレあらすじ!"大人になる”痛みを描くヒューマンドラマ×バトルciatr、2025年10月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “アニメ「SANDA」三田役は村瀬歩、サンタクロース役は東地宏樹 放送は来年秋”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年12月25日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “アニメ「SANDA」大渋役は関俊彦、柳生田役は平田広明 メインPVに大渋らの姿も”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年8月25日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ a b c d “「BEASTARS」板垣巴留の新作「SANDA」1巻、普通の少年が抱える“ある呪い”とは”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年12月8日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “アニメ「SANDA」追加キャストに野沢雅子、95歳ながら身軽な理事長・鉄留十予役”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年9月26日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ a b c d e f “アニメ「ブルーピリオド」美大卒のマンガ家・山口つばさと板垣巴留が語る、自分だけにしか味わえない成長を得るまで”. コミックナタリー. ナターシャ. p. 2 (2021年12月3日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ a b c d e 「アニメ SANDA放送記念 特別クロストーク」『週刊少年チャンピオン』2025年44号、秋田書店、2025年10月2日、40頁。
- ^ “SANDA 第1巻”. 秋田書店. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “SANDA 第2巻”. 秋田書店. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “SANDA 第3巻”. 秋田書店. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “SANDA 第4巻”. 秋田書店. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “SANDA 第5巻”. 秋田書店. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “SANDA 第6巻”. 秋田書店. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “SANDA 第7巻”. 秋田書店. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “SANDA 第8巻”. 秋田書店. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “SANDA 第9巻”. 秋田書店. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “SANDA 第10巻”. 秋田書店. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “SANDA 第11巻”. 秋田書店. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “SANDA 第12巻”. 秋田書店. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “SANDA 第13巻”. 秋田書店. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “SANDA 第14巻”. 秋田書店. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “SANDA 第15巻”. 秋田書店. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “SANDA 第16巻”. 秋田書店. 2025年10月3日閲覧。
- ^ “アニメ「SANDA」崎山蒼志の新曲使用したエンディングのノンクレジット映像公開”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年9月27日). 2025年10月3日閲覧。
- ^ a b “ON AIR”. TVアニメ『SANDA』公式サイト. 2025年10月4日閲覧。
- ^ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ “週間番組表(2025/10/06~2025/10/12)”. AT-X. エー・ティー・エックス. 2025年10月4日閲覧。
- ^ “🈟SANDA #01「全てが眩しい これが老いか」【アニメイズム】 (2025年10月4日 土曜 1:53 - 2:23 毎日放送)”. 番組表.Gガイド. IPG. 2025年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年10月6日閲覧。
- ^ “🈟SANDA #01「全てが眩しい これが老いか」【アニメイズム】 (2025年10月4日 土曜 1:53 - 2:23 TBSテレビ)”. 番組表.Gガイド. IPG. 2025年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年10月6日閲覧。
- ^ “🈟SANDA #01「全てが眩しい これが老いか」【アニメイズム】 (2025年10月4日 土曜 1:53 - 2:23 CBCテレビ)”. 番組表.Gガイド. IPG. 2025年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年10月6日閲覧。
- ^ “ブルーレイ”. TVアニメ『SANDA』公式サイト. 2025年10月11日閲覧。
外部リンク
- TVアニメ『SANDA』公式サイト
- TVアニメ『SANDA』公式 (@sanda_anime) - X
- TVアニメ『SANDA』公式アカウント (@sanda.anime) - TikTok
サンダ (曖昧さ回避)
- SANDAのページへのリンク