黒部ダムカレーの展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 05:18 UTC 版)
ゼロ予算で始まったプロジェクトのため、比較的お金のかからないウェブサイト、ブログ、ツィッターなど、当初は主としてインターネット上でのアピールに努めていたが、徐々に協力店舗が増加していく。 信州大学は2007年に大町市と連携協定を結び、大町市の地域ブランド構築に関して大町市の全国的な認知度や、地域資源などを多角的に調査する共同研究を進めていた。その結果、大町の知名度を上げるキーワードが「黒部ダム」であることを明らかにした。この研究成果を基に、大町市が中心となって、黒部ダムにまつわる“食の資源”として「ご当地グルメ」「地域活性化のツール」として黒部ダムカレーを提供するに至ることになる。2010年には大町市・信州大学の「地域ブランド共同研究」と、コンビニエンスストアサークルKサンクスの地域活性化企画である「信州MOTプロジェクト」とが連携し、共同企画として黒部ダムカレーがコンビニ弁当として限定発売されることになる。 2週間限定で、長野県内のサークルKサンクスで販売された黒部ダムカレー弁当は、味付けや具の選定、盛りつけなどには信州大学学生のアイデアを盛り込み、PR・情報マネジメントは信州大学がトータルサポート。店頭で消費者に「黒部ダムカレー」のコンセプトを的確に伝えるための動画を利用したデジタルポップの提案・制作も学生が行った。 この弁当は好評を博し、2011年には関東・北陸・静岡のサークルKサンクスでも期間限定で発売された。 2011年には黒部ダムカレーの団体「黒部ダムカレー.com」が発足し、大町市と姉妹都市である東京都立川市でも黒部ダムカレーを提供する店舗が現れる。また、横須賀カレーフェスティバルなど各地のイベントにもご当地カレーとして出店する。2013年には、黒部ダム完成50周年記念として、カレーハウスCoCo壱番屋で「ココイチの黒部ダムカレー」を長野県のみで限定販売。2014年に信濃大町カレーストリートで黒部ダムカレースタンプラリーを実施した。
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