黄金山産金遺跡とは? わかりやすく解説

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黄金山産金遺跡

名称: 黄金山産金遺跡
ふりがな こがねやまさんきんいせき
種別 史跡
種別2:
都道府県 宮城県
市区町村 遠田郡涌谷町
管理団体
指定年月日 1967.12.15(昭和42.12.15)
指定基準 史6
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: S43-01-008[[黄金山]こがねやま]産金遺跡.txt: [[陸奥国小田]むつのくにおだ]郡は奈良時代から金の産出地として知られており、黄金山神社境内流れ小川からは、いまでも少量の金が検出される黄金山神社は「延喜式巻10見えるが、昭和32年現神殿とその背後玉垣付近発掘調査した結果建物基壇発見され、4個所根石遺存していることが判明したまた、境内から奈良時代の[[軒瓦]のきがわら]等が出土したほか、付近から「天平」と[[箆書]へらがき]した文字瓦と瓦製[[宝珠]ほうじゅ]の破片発見されているので、この地に奈良時代つくられ建物があったことは、明らかである。この事実より、黄金山神社境内発掘遺構は、産金にちなん建物跡考えられ奈良時代産金関係遺跡として歴史的意義が深い。
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黄金山産金遺跡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/12 08:45 UTC 版)

黄金山産金遺跡(こがねやまさんきんいせき)は、宮城県遠田郡涌谷町に所在する奈良時代遺跡日本で最初に発見されたの産地である。

概要

東大寺大仏建立中の749年天平21年)、陸奥国守の百済王敬福は大仏の鍍金料として黄金900両(約13kg)を献上したが(『続日本紀』)、これが日本国内で最初に金が発見・産出された事例である。金が産出した陸奥国小田郡やその産金地を否定する動きは江戸時代に始まったが、国学者の沖安海より出された、涌谷の同地が天平期の産金地であるとする説は、近代に入るとより多くの研究者に支持・検討されて発展していった[1]

1957年昭和32年)、黄金山神社周辺の発掘調査が行われたところ、社殿とその後ろの玉垣附近からは版築基壇跡と4か所の根石群が現れ、社東脇の斜面からは奈良時代の古土器が出土し、天平年間の産金を記念して建てられた六角円堂と思しき仏堂が存在していたことが明確となり、1967年(昭和42年)12月15日、付近一帯(面積29,636.87m2[1])が国の史跡に指定された[1][2]

出土品

遺跡から出土した重弁六葉蓮華文軒丸瓦・偏行唐草文軒平瓦各3点と、「天平」の元号が刻銘された瓦製宝珠と丸瓦の計8点は「史跡黄金山産金遺跡出土古瓦」として県の有形文化財に指定されている[3][4]

所在地

  • 〒987-0121 宮城県遠田郡涌谷町涌谷字黄金宮前、猿手山地内

アクセス

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c 国史跡 黄金山産金遺跡の概要 - 天平ろまん館、2017年1月8日閲覧。
  2. ^ 黄金山産金遺跡 - 国指定文化財等データベース(文化庁)、2017年1月8日閲覧。
  3. ^ 指定文化財|県指定有形文化財|史跡黄金山産金遺跡出土古瓦 - 宮城県、2017年1月8日閲覧。
  4. ^ 国史跡|黄金山産金遺跡出土古瓦(県指定有形文化財) - 涌谷町、2017年1月8日閲覧。

関連項目

外部リンク

座標: 北緯38度33分35.4秒 東経141度08分20.9秒 / 北緯38.559833度 東経141.139139度 / 38.559833; 141.139139



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