麻雀白虎隊秘技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/22 09:10 UTC 版)
東の使用する麻雀の技。 相手の得意とする戦術を逆手にとり、オーラスで劇的に大逆転し精神的ダメージを与えることを目的とする手役である。そのため、現実にありえない荒唐無稽なものがほとんどであり、実戦では到底使えないものばかりである。 抜刀影移し(ばっとうかげうつし) 第1話で京本 史郎に対して使用した技。相手に国士無双を聴牌させ、一方で自分の手牌を国士無双の十三面待ちとすることで、相手の手牌がすべて自分への放銃となるよう仕向ける技。 東一局から対面の手とまったく同一の捨て牌と手牌を維持し、不和了のままオーラスを迎える。オーラスでも同様に対面とまったく同一の捨て牌となるようにし、国士無双を聴牌するが、このときだけ手牌が相手と異なり、自分だけ十三面待ちとする。相手も国士無双を聴牌しているが、こちらは十三面待ちではないため、相手の手牌がすべて自分への放銃になるという技である。 オーラスにおける京本の手牌の聴牌形で、待ちとなっている。 東の手配の聴牌形で、十三面待ちとなっている。 上記のように、京本はどの手牌を捨てても東に振り込むことになってしまう。これが「抜刀影移し」である。 京本は先にをツモれば勝つことができるが、京本がツモった牌はであった。 死刑台の輪舞曲(しけいだいのろんど) 第2話で辰 丈太郎に対して使用した技。序盤から大三元を確定させるために故意に を捨て、相手に三副露させる。相手の手牌が4枚になった状態で3面待ちのオープンリーチを宣言する。その後の相手のツモは全て自分への振込み牌になり、次第に手牌が崩れ、自分へ放銃せざるを得ない状態にする技である。 オーラスにおける辰の手牌 の聴牌形で、の両面待ちとなっている。 オーラスにおける東の手牌の聴牌形で、の三面待ちの状態でオープンリーチを宣言。 この状態から、辰の手牌の変化は次のようになる。 ツモ 東の当たり牌のため、待ちを変更せざるを得なくなる。 ツモ 東の当たり牌のため、聴牌を崩さざるを得なくなる。 ツモ ツモ ツモ ここで技は完成し、辰は手牌のどれを捨てても東への放銃となってしまう。 諸刃の剣(もろはのつるぎ) 第4話で重蔵相手に使用した技。河に以外の13種の么九牌を捨て、同時に手牌でも待ちの国士無双を聴牌し、相手からを引き出して和了する技。つまり、捨て牌と手牌のどちらも同じ待ちの国士無双をつくる技である。 序盤から河に国士無双をつくり、「捨て牌で国士無双をつくっている」ということを強く相手に印象付ける。以後、一度も和了することなく、直接役満を放銃しなければ逆転できないほどの点差が広がった状態でオーラスを迎える。オーラスでは、これまでと同様に么九牌を捨て続けるが、唯一だけ捨てない状態にする。さらに、手牌でも待ちで国士無双を聴牌し、リーチを宣言する。 このとき、相手も国士無双を聴牌しており、さらに相手は場にが4枚すべて見えている状況になっている。相手は4枚見えているで和了できる手役はないと判断しを捨てるが、それで和了するという技である。 オーラスにおける重蔵の手牌の聴牌形で、待ちとなっている。 東の手牌の聴牌形で、待ちとなっている。捨て牌はを除く么九牌である。 このとき、重蔵はをツモする。場にはドラ表示牌としてが見えており、重蔵の目からはが4枚すべて見えていることになる。したがってで和了し、かつ逆転する手役は考えられないため、重蔵はを安牌とみなし、放銃してしまう。 からくり人形 第5話で面前 清に対して使用した技。相手が手牌を見られる状態にあることを逆手に取り、手牌をさらしつつツモ牌を伏せていくことで相手の動揺を誘い、相手に手役を誤解させ放銃を誘うという技である。 これまでと同様にオーラスまで不和了で通し、相手から三倍満を直接放銃しなければ逆転できないという点差にする。ツモ牌を伏せていくことで相手の動揺を誘い、さらに点差から相手に手役を誤認させることで放銃を引き出す。 オーラスにおける清の手牌の大車輪一向聴となっている。ここで、をツモり、役満のためにはが浮く形になる。 東の手牌 点差を考えると一色手の三倍満狙いであると「誤認」させているが、実際にはこのとき東の手牌は以下のようになっている。の聴牌形で、役満四暗刻のの単騎待ち。 清は安牌であると誤認し、役満手の余り牌であるを放銃する。 皆既月食 第6話で月光輪に対して使用した技。特にこれといった仕掛けもなく、九蓮宝燈の当たり牌を相手に引かせ、放銃させるという技。
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