鳥島射爆撃場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 07:10 UTC 版)
北緯26度35分44.3秒、東経126度49分59.2秒の地点を中心として、島を含む半径3海里(約5.56km)の水域と、半径5海里(約9.26km)の空域には、アメリカ空軍が管理する「鳥島射爆撃場(Tori Shima Range)」が設置されている。ここでは、空対地射爆撃訓練が行われており、この水域は、使用期間中漁業及び立ち入りが禁止されている。 1995年末から1996年の初めにかけて、アメリカ海兵隊の攻撃機ハリアーが劣化ウラン弾を鳥島で1520発使用した。米軍が日本に報告したのは1年以上たってからのことだった。都合4度にわたり弾頭を回収が試みられたが、250発しか回収されていない。 1997年、日本側は「鳥島に立ち入ったとしてもその影響は十分小さい」との誤射後の調査結果を公表したが、1997年に発表されたアメリカ軍の報告書は、島内の劣化ウラン汚染の範囲を特定し、1-3のクラス分けによる分類を行っている。 また、2008年4月9日には、鳥島射爆撃場の区域外に同じくハリアーが、250キロ爆弾を誤って投下するなどの問題が発生している。同年8月に、久米島町長らが船上から鳥島を視察した。
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