鯨骨料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 03:57 UTC 版)
クジラの骨は食用には向かないが、軟骨は食用になり現在でも鯨料理として出される物として蕪骨(かぶらぼね)と呼ばれる鯨の頭の軟骨部分があり、魚のそれと同じく俗称で「氷頭(ひず)」とも呼ばれる。古くは延宝2年(1674年)『江戸料理集』の中で紹介されており、そのほかにも、寛延元年(1748年)『歌仙の組糸』や宝暦12年(1762年)の『献立筌』など多数存在し、細く削って乾燥した粕漬けや酒漬け、塩蔵など加工した物を三杯酢や刺身、汁物にしたものなど、加工法も調理法も多岐にわたる。 『鯨肉調味方』によればその他の部位の軟骨と思われる名称と調理方法が記載されている。以下はその料理と食材となる骨の種類と名称である。刺身 - 蕪骨、扇骨、要骨、坊主皮骨、筒路骨、咽輪骨、数珠骨、障子骨。 酢ぬた和え - 腮骨。 辛し和え - 腮骨。 玉子とじ - 蕪骨、扇骨、坊主皮骨、筒路骨。 吸い物 - 蕪骨、扇骨、坊主皮骨、筒路骨。 味噌漬け - 蕪骨、扇骨、坊主皮骨、筒路骨。 粕漬け - 蕪骨、扇骨、坊主皮骨、筒路骨。
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