魔道とザブール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/14 23:53 UTC 版)
大魔道士ザブール(Zzabur)はマルキオンと同じくらい古く、同じくらい魔道社会にとって重要な偉人である。彼は世界の法則を論理と意志によって制御する技術を発明し、これを魔道と名付けた。 彼は、世界の法則と力には人格など無く、観察と研究によってこれを解き明かし、制御するのみだと考えていたので、見えざる神の御心に従うことを求めたマルキオンとは反目していた。マルキオン教の神話では、彼はマルキオンが一番助力を必要としていたときにこれを裏切り、死に至らしめたという。 ザブールはその後も強大な魔力と謎めいた行動で世界を変え続けた。西方の魔導士達は、大暗黒を終わらせ「曙」をもたらしたのは、ザブールが異教徒達と協力して練り上げた魔道呪文によるものだと述べる。一方、マルキオン教徒達は「復活したマルキオンのもたらした最後の啓示がザブールを改心させたのだ」と信じている。第二期の末期には全世界の海に、外洋に出た船を破壊したり陸地に押し戻したりする「大閉鎖」と呼ばれる呪いがかけられたが、これも彼の仕業ではないかと噂されている。ジェナーテラ大陸の西の海に浮かぶ「ブリソス島」は、彼によって守護されていたが「大閉鎖」と時を同じくして島ごと忽然と消え去ってしまった。 現在の魔道の達人はその多くが聖職者階級に属し、その魔力を教会や社会のために役立てている。だがザブールの定めた道を行く無神論者の魔道士達もまた存在する。 ゲーム的には、魔道呪文は(ゲームシステムにより違うが)習得に膨大な時間がかかる等の特性があるため、誰もが魔術を使いうるグローランサにおいて魔道士の人物像は「よくある架空のファンタジー世界に出てくる魔法使い」といったイメージに一番近くなりがちとなる。
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