高校野球用具使用制限の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 03:07 UTC 版)
「日本高等学校野球連盟」の記事における「高校野球用具使用制限の変遷」の解説
高野連は高校生らしさ、公平性等を理由に、用具の使用制限を行っているが、主に安全面、健康面の配慮として、都度使用の解禁を行っている。 1974年、金属バット解禁。 1995年、ハイカットスパイク使用解禁:足首防護目的。カラーグラブのうち黒色の使用解禁。 1998年、バッティンググローブを解禁。 2002年、エルボーガード、フットガード解禁。守備用手袋の使用解禁。 2020年3月、白色スパイク解禁。 熱中症対策として。ミズノが夏の最高気温32℃の炎天下で白と黒のスパイクの内部温度を調べた結果、白スパイクは調査開始から1時間後も40度台前半と、黒スパイクより10度ほど低かった。解禁後に行われた2020年甲子園高校野球交流試合では、出場32校中14校が白スパイクを使用し、使用率44%、2021年8月の第103回全国高等学校野球選手権大会では48校中41校が白スパイクを使用し、使用率90%となり短期間で普及した。 2022年2月、「顎ガード付きヘルメット」解禁。 顎ガード付きヘルメット(フェイスガード)は、NPBでは2019年頃から普及していたが、大手スポーツ用品メーカーが「現時点でSGマーク付きのフェースガードの商品化は考えていない」という姿勢であったため、「SGマークがなければ事故が起きた際に補償もできず、現状のままではフェースガードを認めることはできない」と使用を禁止した。全日本野球協会アマチュア野球規則委員会も2019年3月、高野連などにヘルメットの改造を禁止するよう通達で徹底を求めていた。一方で、安全のために導入を求める声も上がっていた。2022年に顎ガード付きヘルメットがSGマークの対象となったことから「打者、走者は顎ガードつきヘルメットを使用することができる。使用する場合は、ヘルメット本体と顎ガードは同色とする。 (規則 3.08)」と規則が改正され、使用が解禁された。解禁後、最初の全国大会である、2022年3月19日から開催された第94回選抜高等学校野球大会では、32校中15校が顎ガード付きヘルメットを採用した。
※この「高校野球用具使用制限の変遷」の解説は、「日本高等学校野球連盟」の解説の一部です。
「高校野球用具使用制限の変遷」を含む「日本高等学校野球連盟」の記事については、「日本高等学校野球連盟」の概要を参照ください。
- 高校野球用具使用制限の変遷のページへのリンク