香港民主化運動と北京からの圧力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 13:45 UTC 版)
「蘋果日報 (香港)」の記事における「香港民主化運動と北京からの圧力」の解説
反政府の姿勢であるがゆえに当局からの妨害を受けることが多く、2014年6月中旬からウェブサイトへの接続が断続的に困難になっている。 2014年香港反政府デモでは、デモ側を支持する姿勢を明確に打ち出したことから親中派から非難や攻撃を受けた。2015年1月12日には、本社とオーナー宅へ火炎瓶が投げ込まれる事件も発生した。 2019年香港民主化デモでも、オーナー宅へ火炎瓶が投げ込まれたり、記者が襲われたりなどしている。 蘋果日報は香港でも数少ない民主派支持メディアとして発信を続けたことにより、2019年の香港中文大学傳播與民意調查中心によるマスコミ信頼度世論調査では、中国語・英語を含めた有料の新聞11紙の中で3位につけ、唯一3年前の調査から信頼度を上げた新聞となり、同紙としては1997年以来初めて有料新聞全紙の信頼度の平均を上回った。 2020年2月28日、創業者の黎智英らが「違法な集会」に参加したとして香港警察に逮捕された。4月18日、同じく「違法な集会」に参加した容疑などで、黎智英らが再び逮捕された。8月10日、発行元に200人規模の家宅捜索が入り25箱分の資料が押収された。同日、香港国家安全維持法(国安法)違反の疑いで黎智英や幹部らが逮捕された。2021年6月17日、編集と経営部門のトップら5幹部は、国安法に違反した疑いで逮捕された。この逮捕によって2億5000万円相当の資金が凍結されたことで新聞発行の継続が危機に陥った。6月23日には李平というペンネームを使っていた中国担当主筆も国安法に違反した疑いで逮捕された。同日、6月24日までに紙版の発行、23日の深夜にオンライン版の更新を停止することを決定した。
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