食用と毒性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 07:06 UTC 版)
球根の糖度が極めて高くでん粉に富むため、オランダでは食用としての栽培も盛んで、主に製菓材料として用いられる。日本でもシロップ漬にした球根を使った和菓子やパイが富山県砺波市で販売されている。その他、花をサラダや菓子の添え物として生食することもあり、特にオランダでは花を食用に用いる料理が盛んとなっている。花弁はレタスにも似たシャキシャキとした瑞々しい食感で仄かに甘味を帯びており、サラダの他に炒め物に向く。日本でも近年、生産量が増えており、主に通信販売などで一般にも入手可能である。 食用に適するものは専用の品種で、一般の園芸品種は灰汁が強く、また農薬などの問題もあり食用は避けるべきである。また、多くの品種で全草に心臓毒であるツリピンを含み毒性がある。また球根は傷付くとアレルギー性物質のツリパリンAを生成する。
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