食事サービス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 20:17 UTC 版)
日本のような駅弁は存在せず、コンビニ弁当タイプの弁当やサンドイッチがKTXの停車駅で売られている。また、近年釜山駅では「寿司(チョパプ)」も販売されている。 セマウル号を除き、車内にはお菓子や飲み物の自動販売機が設置されている。以前は車内販売が行われていたが、2017年をもって廃止されている。 セマウル号と一部のムグンファ号には食堂車が連結されている列車があった。セマウル号は京釜線系統と湖南線系統の大半の列車、ムグンファ号は京釜線ソウル駅〜釜山駅間の朝夕の便4往復にのみ連結されていた。 食堂車の運営業者は、当初は鉄道庁の直営であったが、1983年6月からはソウルプラザホテルが運営していた。同ホテルは2004年3月に撤退し、2004年4月からはアシアナ航空の機内食も調製するランチベル社が運営していた。以前は食堂車従業員は2人乗務だったが、その後1人乗務に変わっている。運営会社が変わり、食事メニューは弁当(トシラク)中心となっていた。 2008年9月をもって、一般列車の食堂車の営業が終了し、軽食販売・ネットカフェ設置の「カフェ客車」に改造されて運用されていたが、その後営業を中断する列車が相次ぎ、ムグンファ号のカフェ客車については、2018年から立席客用に車内にロングシートを設置し、自動販売機を設置した自由席客車に再改造されている。なお、セマウル号の後継であるITX-セマウルには、カフェ客車に相当する設備はない。 KTX-Iには当初から食堂車は連結されておらず、前述の車内販売や自動販売機に限られていたが、KTX-山川にはスナックバーコーナーが設置されていた。ただし、座席追加設置のため客室に改造されたため、現在は撤去されている。 2019年現在では、海列車等一部の観光列車に軽食を販売するスナックバーコーナーが、豪華クルーズ列車ヘランには食堂車が連結されているが、こちらも厨房を装備しておらず、車内での供食は弁当類に限られる。
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