類稀な美貌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 16:27 UTC 版)
「アイリーン・ジョイス」の記事における「類稀な美貌」の解説
ジョイスは小柄な体格ながら栗色の髪と緑色の目をした類稀な美人だった。そして彼女自身、自らの恵まれた容姿を楽しみ、利用することをためらわなかった。演奏する音楽に合わせて衣装を変えたりもした。ベートーヴェンには青、チャイコフスキーには赤、リストには薄紫、バッハには黒、ショパンには緑、ドビュッシーにはスパンコール付きの、シューマンには赤と金、といった具合に。彼女は髪型も作曲家に応じてアレンジした。ベートーヴェンではアップに、グリーグやドビュッシーでは下ろし、モーツァルトでは後ろに束ねるなど。批評家は冷笑したが、聴衆はそれを好んだ。 1940年まで彼女は自身の衣装をデザインしていた。しかし8月にボランティアとして務めていた空襲に備えた火災警備員の作業によって慢性のリューマチが再発すると、ロンドン・フィルとのツアーでは肩から背中にかけてギプスをはめなければならなくなった。彼女はノーマン・ハートネルによって特別に作られたギプスを覆う衣装を着用し、それ以後しばしばハートネルを着るようになった。 彼女が1948年にオーストラリアをツアーした際、シドニーで音楽を学ぶ学生だったリチャード・ボニングは次のように証言している。 彼女はステージで実に魅力的だった。我々は彼女のコンサートに群がって通ったものだが、それは彼女が気前よく披露してくれていた胸元に惹き付けられたという理由もないわけではなかった
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