類獣・比較論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 15:52 UTC 版)
各「予言獣」の比較論もみられる。 湯本豪一は『明治妖怪新聞』(1999年)にて、明治時代の新聞報道に採り上げられ「予言を告げた」とされる妖怪(アマビコ)の描かれた摺物についての話題を、登場する妖怪の名称や内容の共通性から、それまで「予言をした妖怪」として知られていたアマビエはアマビコの類型のひとつ、名称の誤記例だったのではないかと指摘しており、以降アマビコについての各種資料は一定のまとまりを持って考察されるようになった。 またアリエや山童にはアマピコと"直接的な接点を持つ"と湯本は指摘する 近年においては(コロナ禍以前でも)アマビエのほうがアマビコより一般知名度があり、湯本豪一による言及以前にはアマビコについての資料の紹介はほとんどされておらず、アマビコのみ知られていた[要ページ番号]。 「海で光を発する」などの特徴は、同様の伝播形式や予言要素をもつ他の妖怪(海出人など)の文中にもほぼ同様のものを見ることも出来る点から、名称や絵姿が異なる妖怪との比較もおこなわれている。猿のようなかたちでありながら海中に住んでいる妖怪であるという不自然さは、魚や竜蛇のすがたで描写される神社姫・姫魚などの要素を引いたものである可能性があるとも指摘されている。
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