類似伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 15:41 UTC 版)
秋田県山本郡三種町森岳泉八日 酒の泉神社 - 昔、泉八田に貧乏な男がいた。働き者で近所付き合いがよく、ほめない者はいなかった。ところがある日、日の高いうちに酒に酔って家に帰ってしまう。こうしたことが何日も続くので、田畑があれてしまう。妻が夫の後をついていくと、太い杉の根本に酒の泉が湧いているのを見つけた。妻はこの酒がある限り夫は怠け者でいるのだと考え、赤子のおむつを持ってきて泉につける。そして泉をただの水に変えてくれるように神に祈る。八日目に泉が清水になった。現在、村の中ほどに神社がある。 秋田県横手市大沢旭岡山神社 長者伝説 - 天狗館の麓に酒の泉があった。その天狗館は今の廻館という集落で、旭岡の昔の社地の峰のうら山である。平泉の泉酒という地があってそこも泉酒の跡である。また、伊勢国の桑名の近郷の九足八島あたりにも竹の根から酒が湧き出るというので人が集まったことがあった。その他、養老の滝の物語や雄醜骨山(東鳥海山)の麓の杉の根から文化年中に酒が湧き出したが、東鳥海の別当が奇怪が広がることを危惧して秘めていたので近隣の人も知らなかった例も記録している。 山口県佐渡郡 泉長者 - 基本的な話の流れは「だんぶり長者」と同じだが、夫婦の名は太郎とハナ、子供を授かる神は小鯖(山口県山口市上小鯖530)の洞海寺の如来、子供の名は「ゆり」、天皇の名は明らかにされておらず、大日堂を建てた場所は堀(佐波郡徳地町大字堀→山口市徳地堀)とされ、娘は幸せな一生を送ったとされる。
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