預言者フランク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:06 UTC 版)
2001年ストニフィールド(Stonyfield Farm)株を39%、2003年末に80%を取得、同社を傘下におさめた。2001年ヨーロッパで従業員二千人を解雇、2002年ガルバーニ(Galbani)を処分した。2003年、最後のガラス事業の持分をすべて処分した(BSN Glasspack)。ここでフランクの整理方針が概ね実現し、経営する産業分野はデイリーと水とビスケットに絞られた。それ以外ではHP食品・LP・淘大食品のソースと、スペインのマオウビール(Mahou)株を33%保有するのみとなった(これら余剰は2006年1月までに全て売却された)。さてそれからのダノンは世界食料価格危機を知ってかビスケットもリストラするようになった。2004年ジェイコブズ(Jacob's)をUB に売却したのである。一方、2002年から進んでいたコカ・コーラとの提携が2005年に合弁事業を買収され解消してしまった。しかしコカ・コーラはエビアンを北米で売り続けた。「ナショナル・ディフェンス」を前に、ダノンは競争圏の事業を投げ売るしかなかった。確固たる意志もなかった。なぜならダノンには支配株主がいなかったのである。ネスレ、ユニリーバ、クラフトフーヅ、コカ・コーラといった大物に買収されるかもしれないと、しばしば噂された。 オーナー的存在を欠く実態は、ミューチュアル・ファンドの躍進であったろうと考えられる。当時、彼らの主たちはグローバル化したばかりの光海底ケーブルも濫用して、仲間内に短期取引と時間外取引を協定し、不正競争に手を染め利益をあげていた。
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