順相クロマトグラフィーとは? わかりやすく解説

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順相クロマトグラフィー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 23:28 UTC 版)

クロマトグラフィー」の記事における「順相クロマトグラフィー」の解説

液体クロマトグラフィー担体としては、シリカゲル担体知られている。このシリカゲルシリカ (SiO2) 表面が >Si=O ではなく >Si(OH)2 の形をとるように化学処理施している。したがって通常の抽出操作対比させると、層がシリカゲル表面有機層が移動相相当し固定相移動相の間で分配連続抽出が行われる。シリカゲルでこの固定相移動相組み合わせを順相クロマトグラフィーと呼ぶ。なお、極性の高い担体極性の低い移動相用いるため、極性の低い物質保持時間小さく極性の高い物質保持時間大きい。

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順相クロマトグラフィー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/30 15:29 UTC 版)

高速液体クロマトグラフィー」の記事における「順相クロマトグラフィー」の解説

順相クロマトグラフィーは高速液体クロマトグラフィーにおいて最初に使われた。固定相に高極性のもの(シリカゲル)を、移動相に低極性のもの(例えヘキサン酢酸エチルクロロホルムなどの有機溶媒)を用いる。分析物はより極性の高いほどより強く固定相相互作用して溶出遅くなる。また極性の高い物質割合が多い移動相ほど溶出早くなる。順相タイプ近年の逆相タイプ発展とともに使われることが少なくなったが、順相タイプは逆相タイプはじめとする他の分離モードとは異なった特性を持つため、目的によっては非常に有効なものとなる。例えば、逆相タイプでは分離困難なトコフェロール異性体保持困難な糖類容易に相互分析することができ、また主に含まない移動相用いるので、難溶脂溶性ビタミン加水分解されやすい酸無水物などの化合物分離好適である。 また、順相クロマトグラフィーのバリエーションとして、「親水性相互作用クロマトグラフィー(Hydrophilic interaction chromatography, HILIC)」と称する分離モードカラム市販されるようになった固定相未修シリカゲルあるいは表面極性基(ジオールアミドスルホベタインなど)で修飾したシリカゲルを、移動相を含む移動相用いることにより、順相クロマトグラフィーでは分離困難なアミノ酸などの極性化合物分離することが可能である。 最近では、従来の順相モードメタノールアセトニトリルなどの高極性移動相を用いて行え水性順相クロマトグラフィー(Aqueous Normal Phase Chromatography, ANP)も使われている。このモードはHILICと混同されがちだが、HILICは固定相表面形成される層での分配保持機構とし、ANPは「シリカハイドライド」をベースとした特殊な充填剤への表面吸着依存する為、同一ではない。

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